偶然ではなかった3人の中皮腫 クボタ石綿被害に立ち向かった元市議

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毎日新聞 2025/6/7 18:00(最終更新 6/7 18:02) 有料記事 1906文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷アスベスト関連病患者の遺族と懇談しながら、被害防止の取り組みについて話す飯田浩さん。今も遺族に寄り添い続ける=兵庫県尼崎市で2025年4月5日、三村政司撮影 5月末日。朝から、しとしとと冷たい雨が降っていた。JR尼崎駅(兵庫県尼崎市)の近くにある建物。入り口には緑色で「尼崎労働者安全衛生センター」と書かれた表示板が掲げられている。そこに、1本の電話がかかってきた。電話の主はこう打ち明けた。 「母が中皮腫と診断されたんです」 中皮腫とは、肺などを覆う膜にできる難治性のがんだ。症状として、激しい胸の痛みや呼吸困難がある。発症の原因の大半が、アスベスト(石綿)の吸引とされる。 電話の対応に当たったのは元同市議の飯田浩さん(78)。「無理でなければ、ご本人から早いうちに詳しく話を聞かせてください」。ゆっくりと、そう答えた。 このような石綿関連の相談を受けるようになって20年になる。飯田さんは「尼崎労働者安全衛生センター」の事務局長を長く務める。同センターは本来、労働環境の改善や労災への対応などの相談先だが、飯田さんはアスベスト被害の支援が「本業」のようになっている。被害の相談内容はいつも深刻だ。「いつになったら終わりになるのか、先が見えないんです」とうつむいた。 2005年6月29日。毎日新聞夕刊(大阪本社発行)1面に見出しが大きく載った。 <10年で51人死亡 アスベスト関連病で> 大手機械メーカー「クボタ」(本社・大阪市)の旧神崎工場(尼崎市)で、深刻な労災があったと報じられた。勤務経験のあった社員らが中皮腫や肺がんといった「アスベスト関連病」を発症し、多数が死亡という内容だった。 同じ夕刊の社会面はさらなる被害を伝えていた。 <住民5人も中皮腫> <クボタ 見舞金検討、2人は死亡> 工場「内」だけでなく、「外」の住民もアスベストの被害を受けている――。 工場では長年、水道に使う石綿管などを製造し、その後も屋根や壁に使う建材などで石綿を使っていた。…この記事は有料記事です。残り1148文字(全文1906文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>