狙われた億単位の積立金 公取委が調査 マンション修繕談合防ぐには

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有料記事小寺陽一郎2025年6月8日 8時00分 分譲マンションに住む人は、平均で約1万3千円の修繕積立金を毎月払い、建物の定期的な工事費をたくわえています。その工費が業者の談合によって、不当に高止まりしているのではないか。そんな疑いが浮上しています。住人の大切なお金を無駄づかいしないために、管理組合は何ができるのでしょうか。連載「Sundayマネー」税金や保険のしくみ、年金制度改革、資産形成のポイント、投資や相続の落とし穴――。「Sundayマネー」では、難しくなりがちなお金の話を、消費者の視点や政策の動きなどを踏まえてわかりやすく伝えます。 全面的な外壁の塗装、床や屋根の防水機能の維持などに定期的に取り組むのが、大規模修繕工事。1回あたり数千万~億円単位の費用がかかる。 この工事を巡り、談合の疑いがあるとして公正取引委員会が3月以降、約30社を対象に独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査した。結果は2026年以降に公表の見通しとなる。 管理組合が工事を発注する際、主に二つの方式がある。施工会社にすべての業務を頼むのが、「責任施工方式」。設計と施工を分けるのが、現在の主流で公取の調査対象にもなっている「設計監理方式」だ。 管理組合はまず設計事務所などをコンサルタントとして選び、工事の調査や設計などを依頼する。これをもとに同一の条件で施工会社を募り、価格などの条件が合う1社と契約する。工事が始まると、コンサルは第三者の立場で施工内容を監理(チェック)する。マンション大規模修繕工事の主な方法 「マンション管理組合理事長勉強会」代表で、マンション管理士の応田治彦さんは、設計コンサルも複数社から選ぶ必要があると指摘する。コンサルと関係のある施工会社へと、選定を誘導される恐れがあるためだ。格安や無料をうたう契約は、特に要注意という。記事後半では「談合業者が嫌がる管理組合」になるための方法を紹介しています。 施工会社は建設の業界紙など…この記事を書いた人小寺陽一郎東京社会部専門・関心分野事件事故、消費者トラブル、不動産こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月8日 (日)新米価格 高止まりの可能性も一般人のカニ大量捕獲 問題に原子核はアーモンド形 新理論6月7日 (土)東電旧経営陣の責任認めずトランプ氏とマスク氏、決裂給食のウズラ卵で窒息死 提訴6月6日 (金)郵便トラック許可取り消しへ死者の8割「生活圏内」で発見任天堂がSwitch2発売6月5日 (木)李在明氏、韓国大統領に就任出生数、初めて70万人割れ朝食抜くとおなかぽっこり?トップニューストップページへ「あの頃のお母さんに戻れてる?」遺族が広げる笑いのグリーフケア6:00内戦「最激戦地」の痕と希望のアレッポせっけん アサド政権崩壊半年5:00激戦の参院選兵庫選挙区、12人が名乗り 斎藤知事巡る問題の影響は5:00米国のトップ研究者よ、我が校へ 国内大学「報酬上限なし」の厚遇も18:00米兵の子、放っておけなかった父 平野レミさんを育てた終戦後の食卓7:30「離婚するなら年金は必ず半分」は本当? 社労士が見抜いた落とし穴18:00