24色のペン毎日新聞 2025/6/9 06:00(最終更新 6/9 06:00) 有料記事 2129文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷舞台版「グッドナイト・アンド・グッドラック」が上演されたブロードウェーの劇場=ニューヨークで2025年5月28日、八田浩輔撮影 「赤狩り」の恐怖に萎縮する冷戦初期の米国で、ジャーナリストのエドワード・マロー(1908~65年)は、反共ヒステリーを先導した共和党の上院議員ジョセフ・マッカーシーに正面から戦いを挑むことを決める。1954年の春だった。 マローがアンカーを務めるCBSテレビの報道番組「シー・イット・ナウ」(See It Now)は、マッカーシーの過去数年分の発言を精査した。そして虚偽や誇張を含む巧言で「内なる敵」のレッテルを貼り、国民を分断するマッカーシーの手法に切り込む。今でいうファクトチェックである。マッカーシズムの核心を民主主義への攻撃と見抜いたマローは、番組中のコメントで「意見の相違と(国への)忠誠の欠如とを混同すべきではない」と喝破した。 マッカーシーの失墜につながった放送ジャーナリズムの反撃を描いた舞台「グッドナイト・アンド・グッドラック」が6月8日にニューヨークで千秋楽を迎えた。 主演と共同脚本を務めたのは俳優ジョージ・クルーニーさん。自身が監督して2005年に公開された同名の映画を舞台化した。6月初旬の週間興行収入は420万ドル(約6億円)を超え、ブロードウェーの記録を塗り替えた。 5月の平日にマチネで観劇したが、他の人気舞台と比べて身なりのいい年配客が多かった。民主党の大口献金者としても知られるクルーニーさんの政治劇だから、客層の党派性には偏りがあるだろう。 印象に残ったシーンがある。 マローが反マッカーシーのキャンペーンを始めると決めた直後の編集会議。「いずれ嗅ぎつけられる」。制作スタッフの一人は別れた元妻が冷戦前に共産党系の集会に出ていたと打ち明け、番組づくりから降りたいと申し出る。 「離婚相手」の「過去の言動」にまで神経質にならざるを得ない。そんな時代の息苦しさが伝わる場面だ。 クルーニーさん演じるマローが静寂を破る。 …この記事は有料記事です。残り1351文字(全文2129文字)【前の記事】分断克服の第一歩は政治家の実践=日下部元美関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>