Microsoft Edgeが大幅に高速化。Web UI2.0導入によりより体感レベルの改善を実現

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Microsoftは7月7日(現地時間)、ブログ記事「Microsoft Edge sets a new standard for speed and responsiveness(Microsoft Edgeは、速度と応答性において新たな基準を確立)」を公開し、Microsoft Edgeのパフォーマンス向上に関する発表を行いました。このブログ記事によると、MicrosoftはEdgeブラウザ内部のUI構造を「WebUI 2.0」へ移行することで、「体感的に早い」と感じるほどの改善を実現したとのことです。WebUI 2.0とは?WebUI 2.0は、従来のUI構造よりも軽量・高速なレンダリングを可能にする新しいアーキテクチャです。ReactやJavaScriptに依存した設計から、マークアップ優先の設計へ移行することでレンダリング速度と応答性を極限まで高め、バンドルサイズの縮小と モジュール化を徹底しています。WebUI 2.0によりEdgeの各種UIコンポーネントがより効率的により読み込まれるようになり、ファースト・コンテントフル・ペイント(FCP)が300ミリ秒未満に短縮され、UI要素がほぼ瞬時に表示されることで、体感的な遅さが解消されました。2025年2月以降のアップデートで導入され、設定画面、音声読み上げ機能、スプリットスクリーン、ワークスペースなど主要な13機能で平均40%以上の高速化が確認されています。今後の予定WebUI 2.0への移行は継続中で、今後は印刷プレビューや、拡張機能、その他頻繁に使用されるUIコンポーネントにも導入される予定です。Microsoftは同時に、Edge内の不要な機能の整理も進めていて、これにより、単なる高速化だけでなく、操作性や安定性の向上も期待されています。一部ユーザーは、「Chromeへの切り替えを妨げるポップアップ表示」などの妨害行為も減ったと報告しており、これが本当ならばMicrosoftの自信のあらわれだといえるかもしれません。[via Neowin]