甲斐江里子2025年7月9日 9時00分「平和スポットへのいざない」を執筆した小川未来さん(左)とチェイニー増田育子さん=2025年6月29日午前11時55分、大阪市北区、甲斐江里子撮影 大阪府内の学校教員らが「全国平和スポットへのいざない」と題する本を出版した。各地の資料館や戦闘機の墜落現場、砲台跡など戦争や災害にまつわる場所をとり上げつつ、その周辺のグルメや温泉の情報も紹介する。戦後80年の今年、「平和について、気軽に考えるきっかけにしてほしい」という。 本で紹介されているのは北海道から沖縄までの22カ所。広島県の大久野島にある旧日本軍の毒ガス工場跡など戦時を学ぶ平和学習の訪問先になってきた場所のほか、海岸沿いの集落に立つ反戦川柳作家の句碑や、寺の奥にたたずむ軍人像など戦争や災害、事故の記憶をとどめるスポットが紹介されている。 執筆したのは、府内の中学・高校の教員や元教員の8人で、それぞれが各地を訪れて地元の人に取材をした。 著者の一人、チェイニー増田育子さん(40)は、自身も戦争を体験していない中での学校での平和学習の難しさを感じてきた。子どもたちに史実を教えるだけになってしまうことも。今回、各地をめぐり、平和のありがたさをより実感できた。本を手にとった人にも、現場をめぐって「しみじみと平和を感じてほしい」と話す。 今回の本では、幅広い人が現地を訪ねるきっかけになればと、近くのグルメや温泉も盛り込んだ。著者の一人の小川未来さん(38)は「平和であるから日々の生活ができるはず。気軽に本を手にとってほしい」と話す。 「全国平和スポットへのいざない 22カ所の巡礼手帖(てちょう)」(かもがわ出版)はA5判、120ページで1400円(税抜き)。 7月14日午後7時から、本の中でも紹介されている広島市中区のソーシャルブックカフェ「ハチドリ舎」で、出版記念イベントが開かれる。無料(ドリンクの注文が必要)で、オンライン参加も可。詳細、申し込みはフェイスブックページ(https://www.facebook.com/events/722581097043644)へ。 8月15日午後2時からは神戸市須磨区の井戸書店でイベントがあり、入場料1千円。問い合わせは同書店(078・732・0726)へ。【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちら戦後80年第2次世界大戦では、日本人だけでも300万人以上が犠牲になったと言われています。戦後80年となる今年、あの時代を振り返る意義とは何か。全国各地のニュースをまとめています。[もっと見る]こんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月9日 (水)米、日本に関税25%増える日本の中高年社員市街地のクマへの発砲可能に7月8日 (火)東京都心 今年初の猛暑日PTA全国組織 会員100万人減体に入り込むプラ 影響に懸念7月7日 (月)被爆体験「伝えず」28.3%住民なりすまし 国が対策へマスク氏「アメリカ党」結成7月6日 (日)自公、過半数は微妙 序盤情勢欧州で徴兵制の復活 広がる通知表、学年末のみを検討へトップニューストップページへ選択的夫婦別姓 合意見いだせない政治 導入待つ事実婚夫婦の思い5:00トランプ氏、関税期限の再延長「認めない」8月1日から税率引き上げ8:24佐賀配備、フル稼働できないオスプレイ 「アキレス腱」の改良続く7:00参院はポピュリズムの促進剤か、防波堤か 源流は古代ギリシャの教訓7:30「誤った情報を得る前に」 幼児期の性教育、模索する保育現場8:00よみがえった空襲の夜の闇 100人超救った巨大防空壕、動画を公開7:30