朝日新聞記事有料記事小田健司2025年7月10日 7時30分堺空襲について証言する中谷孝子さん=2025年6月11日午後3時43分、堺市中区、小田健司撮影 「見たらいかん」。そう言って幼い自分をくるんだ父のマントの隙間から、焼夷(しょうい)弾が少女の頭に当たるのが見えた。防空ずきんが燃え上がったまま少女は何歩か歩き、近くの川に落ちていった。敗戦、流した涙の意味 1945年7月10日未明、大量の焼夷弾が投下され、1860人が亡くなった第4次堺空襲。6歳だった中谷孝子さん(86)が、市街地にあった自宅でサイレンの音に気づいた時にはもう、周辺は火の海だった。自宅の敷地に祖父が営む線香の製造会社があり、使っていた重油に引火したようだ。 8人家族のうち、父は陸軍の部隊に徴兵され、祖父は消防団長として外に出ていて、自宅には祖母と母、姉、弟2人と自分の6人がいた。 防空壕(ごう)へ避難に向か…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人小田健司ネットワーク報道本部(大阪・堺支局)|地方行政や町ダネ、裁判など専門・関心分野権力監視、原発、公共事業、ボブ・ディラン戦後80年第2次世界大戦では、日本人だけでも300万人以上が犠牲になったと言われています。戦後80年となる今年、あの時代を振り返る意義とは何か。全国各地のニュースをまとめています。[もっと見る]関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月10日 (木)参院選後の連立 どの政党と?自民・鶴保参院議員が謝罪消防団員、報酬「上納」続く7月9日 (水)米、日本に関税25%増える日本の中高年社員市街地のクマへの発砲可能に7月8日 (火)東京都心 今年初の猛暑日PTA全国組織 会員100万人減体に入り込むプラ 影響に懸念7月7日 (月)被爆体験「伝えず」28.3%住民なりすまし 国が対策へマスク氏「アメリカ党」結成トップニューストップページへトランプ氏、ブラジルに「関税50%」表明 一連の新税率で最高水準7:11尹錫悦前大統領を逮捕、4カ月ぶり収監 韓国、非常戒厳さらに捜査へ3:50米XのヤッカリーノCEOが退任を発表 理由や時期は言及せず5:00大学撤退の地域への影響、初の調査へ 文科省「議論のきっかけに」5:00関東甲信・東北地方で警報級大雨の恐れ 10~11日、浸水など注意22:52燃えたまま川に落ちた少女 堺空襲で見た光景、語り継ぐのは若い世代7:30