2025.07.11乗りものニュース編集部tags: ミリタリー, 中国軍, 航空自衛隊, 船, 艦艇(軍艦), 防衛省2日続けて「超接近」で水平飛行してきたとか。航空自衛隊の情報収集機は公海上を飛行 防衛省は2025年7月10日(木)、航空自衛隊のYS-11EB情報収集機に、中国軍のJH-7戦闘爆撃機が複数回、特異な接近を行ったと発表しました。拡大画像航空自衛隊のYS-11EB情報収集機(画像:PIXTA)。 JH-7がYS-11EBに接近してきたのは、前日の7月9日(水)10時50分頃から11時5分頃までの約15分間と、10日10時頃から10時10分頃までの約10分間です。前者は水平距離約30m、垂直距離約60mまで、後者は水平距離約60m、垂直距離約30mまで、それぞれ接近したといいます。なお、両日ともYS-11EBは東シナ海の公海上空を飛行していたと防衛省は説明しています。 JH-7は、1980年代に中国が独自開発した全天候型の戦闘爆撃機です。1990年代初頭から部隊配備が始まっており、これまでに約270機が生産され、海軍(基地航空隊)と空軍の両方で運用されています。 今回、航空自衛隊のYS-11EBに異常接近してきた機体は、海軍と空軍どちらの所属なのか、防衛省では明らかにしていません。 なお、防衛省は、今回の中国軍機の特異な接近に対して、偶発的な衝突を誘発する可能性があるため、深刻な懸念を表明し、再発防止を厳重に申し入れたとしています。【写真】危なっ! 自衛隊機に「特異な接近」した中国軍戦闘機です