伊達公子×プロフェッショナル:片方のコンタクト落としバルセロナ銀 有森裕子さんが見えたもの

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伊達公子×プロフェッショナル毎日新聞 2025/7/12 07:00(最終更新 7/12 07:00) 有料記事 2970文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷伊達公子さん(左)と女子マラソン五輪2大会連続メダリストの有森裕子さん=東京都渋谷区で2025年6月10日、幾島健太郎撮影 何が見えればいい? 給水ボトルと道だ――。女子マラソン・オリンピック2大会連続メダリストの有森裕子さん(58)は、銀メダルを獲得した1992年バルセロナ・オリンピックで、片方のコンタクトレンズをなくしたまま駆け抜けた。同じくバルセロナ大会に出ていた女子テニス元世界4位の伊達公子さん(54)と激闘の舞台裏やスポーツの力を語り合った。 後編 肩書が増え「役割かな」 陸連100年の今、有森裕子さんが思うこと視力0.05以下の激闘 伊達 お仕事でこうやってじっくり話すのは初めてですね。最初のきっかけはバルセロナ(五輪)。現地で、はりの先生が一緒でした。 有森 私、現地に入ってから足が痛くなったの。 伊達 それなのに、あの激闘をしたのですか。 有森 なんと、足の痛みは全部すっ飛んでいたの。当日の朝、(洗面所で)コンタクトレンズを落として、水に流れていって見つからない。片方だけ入れて、「何が見えればいい? 給水ボトルと道だ」って言い聞かせました。 伊達 バルセロナでは(金メダルのワレンティナ・)エゴロワ選手との最後のバトルがすごかったです。 有森 実はエゴロワが先に行ってたのを知らなくて。私は第2集団にいて、トップになって大通りに出たら先導車がすーっとよけたの。そしたら、先の方に点のようなものが見えた。なんだ、(1人)いるじゃないかと思って追いかけました。 伊達 情報はなしですか? 有森 なしです。力を出して追いついて、うまく横から抜こうと思ったけど、エゴロワが後ろについてそこからバトルです。 伊達 今なら情報がたくさん入ってきますよね。 有森 そうでもないと思います。マネジャーとかが分散して沿道で応援はできるけど。よりによって小出(義雄)監督は当日朝、転んで腰を痛めてしまった。(エゴロワ選手に振り切られたフィニッシュ手前の)モンジュイックの丘あたりに行こうとしたらしいけど沿道に出られず、それで競技場にいたみたい。私の視力は0・05以下で裸眼では見えない。でも、すごいのは、見えなくて困ったことが全然なくて。あっ、サグラダ・ファミリアを横目で見たなとか、あのおばあちゃんのところにサングラスを投げようとか、見えたものしか覚えてないの。 伊達 何歳から目が悪いんですか。 有森 中学3年くらいから悪くなり始めて、高校の時はめがねをかけていました。今は使い捨てと…この記事は有料記事です。残り1982文字(全文2970文字)【次の記事】肩書が増え「役割かな」 陸連100年の今、有森裕子さんが思うこと【前の記事】「俺は森保を絶対批判しない」 サッカー岡田武史元監督がそう語るワケ関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>