経済プラス深掘り 宇都宮裕一毎日新聞 2026/10/14 06:00(最終更新 10/14 06:00) 有料記事 2594文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷小規模な旅館が建ち並ぶ黒川温泉=熊本県南小国町で2026年9月14日午後0時48分、宇都宮裕一撮影 毎年100万人超が訪れる全国有数の観光地として知られる黒川温泉(熊本県南小国町)。だが、人気とは裏腹に町の人口は減り続け、深刻な働き手不足に直面している。 黒川温泉は1960年代に人気が急上昇したものの、その後はさびれ、「カリスマ」のアイデアで復活を遂げた歴史がある。 その思いを継ぎ、温泉郷の未来を模索する宿の経営者を取材した。地元食材のフレンチ店開業 福岡市内から車で約2時間。阿蘇山の北側、大分との県境近くに30軒の宿が集まる黒川温泉がある。 「シカのローストです。黒ニンニクのうまみを加え、熟成させた生コショウを添えました」。温泉郷近くの小高い丘に10月、フランス料理店「KAZANE」が本格オープンした。 自信作を紹介してくれた料理長の中井みな美さん(28)は、9年連続でミシュラン一つ星を獲得した東京の名店「LATURE」で約4年半、修業を積んだ。 黒川温泉が腕利きのシェフを探していると聞き、「田舎に住み、新鮮な地元の食材を使って現地でしか表現できない料理を作りたい」と移住してきた。 地元で捕れたイノシシ肉からベーコンを作り、30種の地元野菜を使う。「温泉蒸しの調理法を学び、メニューに取り入れている」という。人手不足で食事の提供困難に 近隣ではKAZANEを含め5店舗が、黒を基調とした統一感のある店構えで営業している。 これらの店の総称は「Au Kurokawa(アウ・クロカワ)」。建てたのは、温泉郷で旅館「奥の湯」を経営する音成(おとなり)貴道さん(56)だ。「料理人に町外から移住してもらうしかなかったんです」と打ち明ける。 温泉郷は長年、人手不足と従業員の長時間労働に悩まされてきた。南小国町の人口はわずか約3700人。海外からの訪日客も多数訪れる人気の観光地だが、人口は50年代のほぼ半分にまで減った。 働き盛りの30~40代の料理人を地元で確保するのは至難の業で、パートやアルバイトも容易には集まらない。 旅館を限られた人数で回そうとすると、昼間の約3時間の休憩を挟み、料理人は午前6時~午後8時、スタッフは午前7時半~午後9時の過酷な勤務になってしまう。 すべての部屋の食事を提供する余裕がないため、空室があるのに予約を絞らざるを得ない旅館も多い。 奥の湯では計26部屋あるが、20部屋分しか予約を受けられない状態が続いていた。 人手不足をなんとか解決できないか――。音成さんがたどりついたのが、泊食分離だった。料理の選択肢増え、魅力アップ 旅館の外で食事を提供できれば、宿のスタッフの負担を減らせる。空室があっても食事を提供できず予約を断る事態も避けられる。 昨年秋にアウ・クロカワで熊本県産の豚と牛を使った肉料理店2店の営業を始めてからは、稼働していなかった6部屋を旅館外の朝夕食付きプランとして宿泊に使えるようになり、売り上げが増えた。 海外で…この記事は有料記事です。残り1401文字(全文2594文字)Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】騒音から声聞き分け、がん発見、執刀医補助…最新AI技術ずらり関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>