年間約5600人の登山者が入山する北海道駒ケ岳=七飯町で2015年9月22日午前11時58分、本社機「希望」から宮間俊樹撮影 札幌管区気象台が2日、森、鹿部、七飯の3町にまたがる北海道駒ケ岳(1131メートル)の噴火警戒レベルを1の「活火山であることに留意」から2の「火口周辺規制」に引き上げた。北海道駒ケ岳のレベル2への引き上げは、噴火警戒レベル導入後初めてで、火口から約4キロの範囲で噴石に警戒し、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけている。函館地方気象台の畠山謙吾・火山防災官に歴史と現状を聞いた。【聞き手・高山純二】 --北海道駒ケ岳はどのように形成されたのでしょうか。 ◆4万年前、3回の大きな噴火を経て形成され、当初は富士山のような円すい形をしていました。しかし、1640(寛永17)年の大規模マグマ噴火で山頂が崩壊し、ピークが二つある現在の形になりました。当時の噴火で、岩屑(がんせつ)なだれが噴火湾に流れ込み、津波が発生して700人超が亡くなったと言われています。 --過去の噴火はどのようなものだったのでしょうか。 ◆記録の残る1640年以降、大規模マグマ噴火は1694(元禄7)年、1856(安政3)年、1929(昭和4)年の計4回発生しているほか、中規模マグマ水蒸気噴火や水蒸気噴火が複数回起きています。 さらに1996年、98年、2000年に小規模水蒸気噴火が起きていますが、いずれも前兆らしきものが乏しいことから、「前兆らしい前兆のない山」「前兆が見えない山」とも言われています。また、十勝岳(美瑛町など)や有珠山(壮瞥町など)のように、噴火の周期性が見られないことも特徴です。 --今回、レベルが引き上げられた理由は。 ◆山頂部の火山性地震は過去に多い時でも月30回程度でしたが、今回は…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。