【法政大-筑波大】大将戦で法政大の中尾王真(左)を攻める筑波大の高島壮右馬=Asueアリーナ大阪で2026年10月18日、長澤凜太郎撮影第74回全日本学生剣道優勝大会(18日・Asueアリーナ大阪)○筑波大2―1法大●(筑波大は4年ぶり15回目の優勝) 因果が巡ってきた。日本一を決める場面で。 1―1で迎えた大将戦。筑波大の高島壮右馬(4年)と相対したのは法大の中尾王真(同)。強豪・九州学院高でともに汗を流した同学年の友人であり、仲間であり、ライバルだ。 「中学生のころから勝ったり負けたり……。最後は勝ちたい」。高島は集中力を高めた。 1分ごろ、中尾のコテが決まった。焦る気持ちを押し込み、高島は心を落ち着かせた。【法政大-筑波大】優勝し涙を流す筑波大の選手たち=Asueアリーナ大阪で2026年10月18日、長澤凜太郎撮影 すぐにメンを決めて追いつくと、3分過ぎだった。「無心。気持ちで勝とうと思ったら勝手に出た」とコテを決めて、頂点に導いた。Advertisement 筑波大としても、高島個人としても、歯がゆい思いをした1年だった。 前回大会は国士舘大に敗れ準優勝。今年9月の関東大会では決勝で同じ法大に代表戦の末に敗れて、自校の連覇が6で途切れた。 関東大会の代表戦では、法大の中尾が出た一方、高島ではなく、別の選手が選ばれた。 その積み重なる悔しさを持ち、稽古(けいこ)の姿勢から見直した。「自分が先陣を切ればみんながついてきてくれるはず」。心身ともに成長を遂げた。 「やっと戻ってきたなあ」。閉会式後、鍋山隆弘監督が目尻を下げて選手の輪に入っていった。その中心で主将が大事そうにカップをなでた。【生野貴紀】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事