解体工事が再開された旧香川県立体育館(船の体育館)。建物1階で追加のアスベスト除去作業のための準備が進められた=高松市福岡町で2026年10月15日午後4時29分、森田真潮撮影 住民訴訟で耐震性能の鑑定に向けた現地調査のために解体が一時中断されていた旧香川県立体育館(船の体育館)=高松市=について、香川県は15日、工事を再開した。この日は屋内のアスベスト除去の準備作業を実施した。一方、鑑定結果が出るまでの工事中断を求めて「旧香川県立体育館再生委員会」(長田慶太委員長)が提出していた請願について、香川県議会文教厚生常任委員会は同日、少数意見の留保を付けて不採択とした。16日の本会議で委員長らが報告した後、採決が行われる。 今月6日の文教厚生常任委では、委員から「耐震性の検証のために調査するのだから結果を待つのは当然では」「県の主張を否定する専門家らの主張に真正面から反論すべきではないか」(米田晴彦県議)、「少なくとも1審判決まで工事を中断するのが筋」(樫昭二県議)などの質問が出たが、県教委の淀谷圭三郎教育長は「安全面のリスクをできるだけ早く取り除く」「県として安全性について適切な評価ができている」と従来の見解を繰り返した。Advertisement 県が再開した解体工事は、アスベストを除去する追加の内装工事に1~2カ月程度かかり、その後、本体の解体に進む見通し。一方、中断期間中の現地調査で得られたデータを地裁が選んだ専門事業者が解析して鑑定結果を出すには2~3カ月かかる見通しで、結果が出る前に建物が失われる懸念が高まっている。【森田真潮】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。