ソウル最後の売春街、解体進む裏で起こる「地下化」

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ガラス窓の内側から外を眺める女性。この後、男性が女性の手招きで店舗内に入り、カーテンが閉じられた=ソウル市永登浦区の永信通りで2026年4月25日午後9時36分、福岡静哉撮影 韓国では日本に先駆け、2004年に売買春の「買う側」への罰則を盛り込んだ新法が施行され、厳しい取り締まりが行われてきた。それから20年以上たち、首都ソウル最後の売春街の解体が目前に迫っている。しかし現場を取材すると、デジタル社会の進展に伴う新たな問題が浮上していた。 ソウル南西部・永登浦(ヨンドゥンポ)駅は、地下鉄に加え、ソウルと地方を結ぶ高速鉄道も通るターミナル駅だ。駅直結も含め二つの百貨店があり、飲食店も集まる。 きらびやかな空気は、百貨店裏側の「永信通り」に回ると一変する。入り口には「青少年通行禁止区域」と記された表示板が掲げられている。 4月下旬の夜に訪れると、20棟ほどの建物から、ピンクの淡い光が漏れていた。ガラス越しに見えるのは、肌を露出した女性たち。男性が近づくと招き入れ、カーテンがそっと閉じられた。 永信通りの脇の路地にも六つのプレハブが並び、中に女性が座っていた。路上に張った簡易式テントから声をかける女性もいた。いずれも客引き後、ホテルなどに移動する。 ソウルにはかつて、「性売買集結地」と呼ばれる売春街が各地にあった。だが韓国では04年、売春の勧誘行為に加え、売買春をした男女への罰則規定も盛り込んだ法律が施行された。元警察幹部は「女性だけでなく、業者や(買春をした)男性も取り締まるようになり、性売買はかなり減少した」と指摘する。最後の「性売買集結地」の異変 業者の抵抗や、立ち退きを巡る補償でもめるケースも多かったが、集結地は摘発や再開発などで10年代以降、次第に姿を消した。ソウルで最後に残ったのが、永登浦の永信通りだ。ここで最近、異変が起きた。いつ訪ねても…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【次の記事】性売買の女性は社会復帰できるのか 自立支援続ける韓国の現実【前の記事】ノーベル平和賞にも「忘れられた戦争」 「利権」に群がる国々関連記事