高校生に向けた講演で平和の大切さを訴えたグエン・ドクさん=宮崎市で2026年10月13日午後5時19分、下薗和仁撮影 ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響とみられる結合双生児として生まれた「ベトちゃんドクちゃん」の弟グエン・ドクさん(45)が来日し13日、宮崎市の宮崎学園大坪記念ホールで高校生ら約130人に講演した。平和の大切さを訴え、平和を守る取り組みや戦争被害者支援を呼びかけた。 ドクさんは兄のベトさんと下半身がつながった状態で生まれた。1988年に日本の支援で分離手術に成功したが、ベトさんは2007年に亡くなっている。ドクさんには高校生と同年代の双子の娘と息子がいる。Advertisement ドクさんはこの日「今も終わらないベトナム戦争」の題で講演。「ベトナム戦争は終わったが、枯れ葉剤の被害者はいる。日本にも原爆の被害者がたくさんいる。原爆も枯れ葉剤も次の時代に影響する」と指摘。「みなさん方、若い人たちが戦争に反対し、平和を守ることをよく考えましょう。そして、戦争被害者を助けてください」と訴えた。 講演を聴いた宮崎学園高校2年、米良春音(はおん)さん(17)は「平和に対する熱量を感じた。世界で団結して美しい世界にしていく必要があるというメッセージに心を打たれた」と話した。【下薗和仁】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。