現場から2026年10月15日 13時00分有料記事編集委員・島康彦カーディフ城での歓迎会に臨む皇后時代の美智子さま。英国になじみ深いバラのデザインの帽子姿だった=1998年5月、英国・カーディフ 1934年のこの日、上皇后さまが誕生した。今年、92歳を迎える。結婚時には「ミッチーブーム」に沸き上がり、そのファッションは常に話題を集めた。記者が取材現場で注目したのが、美智子さま流ともいえる独特の帽子だ。頭の上にちょこんとのるような小さなものや、花や竹をあしらったデザインなど様々。その製作の裏側を取材すると、美智子さまの強い思いが浮かんできた。 美智子さまは市販品ではなく、オリジナルの帽子を愛用した。国際的な帽子デザイナーの平田暁夫さんが1966年から美智子さまの帽子を担当。平田さんは2014年3月に亡くなったが、生前、何度か記者の取材に応じ、美智子さまとの帽子づくりについて語ってくれた。 1959年の結婚当初、美智子さまは頭を覆う大きさや、つばの広い帽子を着用していたが、1980年代頃から、頭上でおさまる小さめの形に変わっていったという。学童疎開船「対馬丸」の生存者や遺族と懇談する天皇、皇后両陛下時代の上皇ご夫妻。美智子さまの帽子は沖縄の伝統織物・芭蕉布(ばしょうふ)を取り入れたものだった=2014年6月、那覇市の対馬丸記念館 平田さんによると、(1)持ち運ぶ際にかさばらない(2)外国訪問先でほおとほおを寄せ合ってあいさつする機会が多く、相手の帽子とぶつからない(3)訪問先で、洋装から和服に着替える際にも髪形が崩れない(4)つばで顔が隠れない――などの理由で、いずれも美智子さまのこだわりだった。 平成の時代、お住まいだった皇居・御所に帽子の仮縫いの部屋があった。美智子さまは公務や外国訪問の前などに平田さんを招き、訪問先にあわせたデザインを相談し合った。 美智子さまは自らアイデアを出し、平田さんが仮縫いに準備した帽子をかぶり、形を折り曲げたり、しわを寄せたりと調整を繰り返した。帽子のイメージを口頭で説明するだけでなく、銀紙で帽子の形を準備して、具体的に理想の形を提案したこともあったという。 英国訪問時はバラ、オランダ訪問ではチューリップ、有珠山噴火の被災地・北海道を見舞う際はラベンダー。記者が皇室担当になって初めて外国訪問に同行したバルト3国(2007年)では、それぞれの国旗の色にあわせた帽子をかぶり、現地の人たちが指さして驚いていたのを覚えている。「これからはお願いね」 平田さんは闘病中も美智子さ…【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人島康彦社会部|編集委員専門・関心分野皇室、こどもの問題、格闘技(プロレス)、演芸(落語、浪曲)関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ10月15日 (木)簗農水相が辞表提出ロシアが日本の記者を拘束レタスの価格が平年の2倍超に10月14日 (水)高市首相、簗氏の進退に含み旧統一教会 最上位機関を新設ドジャース逆転負けで2連敗10月13日 (火)ノーベル経済学賞に米2氏小中学校の多目的トイレ不足新宿区で住宅地の民泊禁止へ10月12日 (月)サウジ空港攻撃 12人死亡マンジャロ用いた減量に警鐘EVの国内販売 2.5倍にトップニューストップページへ武部新氏を農水相に起用へ 高市首相、事実上更迭した簗氏の後任12:50高市政権の「潮目」の可能性 牧原出・東大教授が読む簗氏辞任の影響10:28平均年収1千万でも不十分? 節約、公営スーパー…アメリカのリアル6:00「若いうちから生の英語に」 織田翔希が語ったアメリカ挑戦の背景12:40広報紙の「赤ちゃん紹介」に無断で名前 母と市を訴えた父、判決は…12:00美空ひばりの「詫び状」を市役所から発見 再起の一曲に自筆で思い13:00