東葛駅伝、17日号砲 6市の中学校から700人がたすきつなぐ

Wait 5 sec.

2025年の東葛駅伝で号砲とともに一斉にスタートする各校の第1走者=松戸市で同年10月18日午前8時57分、柴田智弘撮影 「東葛飾地方中学校駅伝競走大会(東葛駅伝)」(県教育庁東葛飾教育事務所、毎日新聞社などでつくる実行委員会主催)の季節が今年も訪れた。第78回大会は17日、松戸市-野田市間31・9キロのコースで開催。東葛6市のほぼ全ての中学校が参加し、700人以上が母校のたすきをかけ、ひた走る。最初にゴールを切るのはどの学校か。昨年、流山市立常盤松中を初優勝に導いた柗冨(まつどみ)夏樹さん(30)=現・日体大柏高駅伝競走部顧問=に全10区のポイントを聞いた。【石川宏】1区 松戸市民劇場スタートの1区は3・5キロと2番目に長い。スタートダッシュを目指し、どの学校もエース級を投入する極めて重要な区間だ。柗冨さんは「スタート直後は集団走になる。江戸川堤防に出る右カーブで内側にいると巻き込まれ転倒の恐れがある。堤防道路は道幅が狭く、後方にいると抜くのが難しい。位置取りが大事」と解説する。Advertisement2区 2区は3・3キロ。「1区で混戦になった場合は勝負区間になる。逃げるチームが差を広げられるか。追うチームが詰められるか。最長の10区より重要な区間」と話す。昨年の常盤松中では「冷静に淡々と走れる力とスピードのある選手を配置した」と明かした。3区 3区(2・9キロ)はアップダウンが激しい。「だらだらと上った後に住宅街を下り、寺の前からまた上り、上りきると今度は下る。難易度が高い。足腰が強く、負けず嫌いで、根性のある選手を置きたい」と話す。スタート地点の中継所はJR新松戸駅に近く沿道の応援が盛んだ。4区東葛駅伝2026コース図 前半最大の勝負どころが4区(3・4キロ)、後半につなげる重要な区間だという。「区間中間点手前の富士見橋付近が大きな上り。上りきった後の平らな道で、疲れからペースが落ちてしまうことが多い。この区間も、どの中学校もエース級を投入する」5区 5区は2・9キロ。「東武豊四季駅近くで若干の下りと上りがあるが、あとは平らで、最後はなだらかな下り。難しくないコース」。一方、「前半に勢いよく突っ込むと、後半きつくなる」とも。この区間に力がある選手を投入できる学校は強いという。6区 6区(2・8キロ)は、3区ほどでないがアップダウンが多い。「流山運動公園先の交差点から右折するまでずっと上る。区間の最後が大きな下りから上りになっている。最初の上りで足を使ってしまうと、後半に足が動かない」。最後に一気に下り、一気に上れるかが重要という。7区 7区(3・4キロ)は後半の勝負どころという。「8区と距離は同じだが、中間点手前、常磐道を越えたあたりに下って上るアップダウンがあり、難しい区間。前半に頑張り過ぎると、後半疲れて苦しくなる」と説明する。ここにエース級を配置する学校も多い。8区 西深井小入口がスタートの8区(3・4キロ)は比較的走りやすいという。「アップダウンが少なく、直線が多く見通しが利く」と説明する。また「既に集団がばらけ、単独走を強いられる可能性が高い。冷静に自分のペースを守ることが求められる」。9区 9区は最も距離が短い2・6キロ。「思い切って走れる区間。距離には自信がなくてもスピードがある選手を起用したい」と話す。東葛駅伝は学校全体で取り組むのが醍醐味(だいごみ)だ。「この区間にサッカー部や野球部など陸上部以外の選手に任せる学校も多い」という。昨年の常盤松中は8区と9区で勝負を決めている。10区 アンカーの10区は最も距離が長く3・7キロある。「力のある選手を置きたい。距離は長いがアップダウンはなく比較的走りやすい。ゴールの野田市総合公園陸上競技場が見えてくると中学生は力を振り絞って走ってくれる」と話す。走り終えたチームメートからの応援も受けられる駅伝冥利に尽きる区間でもある。 柗冨さんは「学校と地域を背負って走る中学生たち。ぜひ温かい気持ちで沿道から声援を送り、選手の背中を押してほしい」と望んでいる。日本人最高記録を更新の選手も輩出  東葛駅伝は1948年、現在の野田・流山市域の教育関係者らが創設した。翌年から松戸市、柏町(現柏市)の中学校も参加し、沿道に集まった多くの住民は必死にたすきをつなぐ中学生に声援を送ったという。 東葛地域の恒例行事に育ち、全国トップレベルの陸上選手を輩出してきた。松戸市立小金北中で東葛駅伝を経験した鈴木琉胤(るい)選手(20)は、八千代松陰高校時代に全国高校駅伝1区で日本人最高記録を更新。早稲田大学に進み、今年の箱根駅伝4区でも日本人最高記録を塗り替えた。 白井英雄・大会実行委員長(71)は「東葛6市のほぼ全中学校が競い合う地域に密着した大会。長距離の裾野を広げ、レベルアップに貢献している」と大会の意義を語る。そして「警察をはじめ関係者の協力があって大会は成立している。交通渋滞などでご迷惑をかけるが、ぜひ理解していただきたい」と呼びかけている。 ▽交通規制マップ 大会実行委員会はウェブサイト(https://www.tokatsuekiden.com/78th)に交通規制マップを掲載している。Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】