「技術や知見を広く開放」 JAXA、民間支援の新拠点を開設

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民間のロケットエンジンの開発を支援する施設について説明するJAXA角田宇宙センターの冨田健夫所長(左端)=宮城県角田市で2026年10月13日、山中宏之撮影写真一覧 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の角田宇宙センター(宮城県角田市)に、民間のロケットエンジン開発などを支援する新たな拠点が完成した。技術開発に役立つ情報を集積し、相談から計画立案、試験・評価までを一貫して手伝うことで、企業や研究機関といった民間の活発な新規参入を促す。 13日に開かれた記念式典には関係者約80人が参加。JAXAの山川宏理事長は「これまで培ってきた技術や知見を広く社会に開放し、官民が力を合わせ新たな価値を創出する基盤を築くことが重要だ。(新拠点は)その象徴。日本の宇宙産業の競争力向上を目指す」と述べた。Advertisement民間のロケットエンジン開発支援に活用される、JAXA角田宇宙センター内の試験棟=宮城県角田市で2026年10月13日、山中宏之撮影写真一覧 角田宇宙センターは、ロケットの心臓部であるエンジンの研究開発を長年続けてきた。そのノウハウを民間でも広く生かしてもらおうと、着工から約2年をかけて新拠点「官民共創推進系開発センター」を整備した。 試験棟など主に四つの施設からなり、エンジンのシステムや部品の技術開発・評価をする試験設備を有する。複数の試験を同時並行でできるよう三つの試験室を備える。エンジンの燃焼試験も行うため、不慮の爆発事故に備え、試験室は厚さ50センチの鉄筋コンクリート壁で仕切られている。機微な情報を扱うため、セキュリティー対策も徹底した。官民共創推進系開発センターの完成記念式典であいさつするJAXAの山川宏理事長=宮城県角田市で2026年10月13日、山中宏之撮影写真一覧 2026年3月時点で、新施設の利用に関する相談が15件あったという。9月末に施設が完成し、10月に運用をスタートした。【山中宏之】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。