東別府駅の駅舎を改修した宿泊施設「BEPPU 1911」のイメージ=JR九州提供 JR九州は2027年春ごろから、古い駅舎に泊まる体験を提供する。別府温泉発祥の地と言われる浜脇エリアにある日豊線の東別府駅(大分県別府市)を改修し、1棟貸しの宿泊施設「BEPPU 1911」にする。線路まで最短2・7メートルで、列車が走り抜ける様子を客室から眺めることができるという。 駅は1911(明治44)年、豊州本線(現日豊線)の浜脇駅として開業。木造の平屋建てで改築が検討されたこともあったが、保存を望む地域住民の声を受け、別府市の有形文化財に指定された。Advertisement 使われなくなった旧事務室を改修して客室にする。建築当時からの柱や引き戸などを活用し、庭付きの浴室がある別棟を駅の敷地内に新築する。乗降客からは宿泊施設内が見えない作りにして、防音対策も施す。東別府駅の駅舎を改修した宿泊施設「BEPPU 1911」のイメージ=JR九州提供 広さは客室と別棟合わせて約80平方メートル。1日1組限定で、最大7人が泊まれる。11月ごろからウェブサイトで予約を受け付ける。 古宮洋二社長は「特急が目の前を走る。線路にここまで接近した宿泊施設は貴重」とアピール。さらに「周辺の街並みも魅力がある。鉄道ファンだけでなく、多くの方に泊まってほしい」と話す。 駅舎を宿泊施設に転用する事例は、JR日田彦山線の田川伊田駅(福岡県田川市)、JR桜井線の櫟本(いちのもと)駅(奈良県天理市)、天竜浜名湖鉄道の二俣本町駅(静岡県浜松市)などがある。【宇都宮裕一】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。