大阪「堂島アバンザ」で防災訓練 超高層に有効な「階段避難」も

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屋内消火栓の扱い方を学ぶ参加者ら=大阪市北区の堂島アバンザで2026年10月14日午後2時40分、峰本浩二撮影写真一覧 大阪市北区のオフィスビル「堂島アバンザ」で14日、消防・防災訓練が行われた。従来の訓練を見直し、超高層ビルの火災時に有効とされる「段階避難」を初めて取り入れた。 同ビルは地上23階、高さ約100メートル。管理する「堂島アバンザ管理」が、5月にあった訓練で参加者アンケートを実施したところ、「避難階段が混雑して将棋倒しにならないか心配」「放送が聞き取りにくい」などの声が寄せられた。同社は北消防署と5回協議を重ね、同ビルの利用実態などに合わせた新たな訓練を計画した。Advertisement 今回取り入れた段階避難は、火災が発生した際に火元や直上の階など危険度の高い階から順に避難指示を出し、次に上層階、下層階の順に避難を進める。混雑を抑えて避難させる方法だ。避難階段を下りる参加者ら=大阪市北区の堂島アバンザで2026年10月14日午前10時57分、峰本浩二撮影写真一覧 東京理科大創域情報学部の水野雅之教授(避難行動)は「高層ビルでの一斉避難の場合、避難階段で渋滞が起き、(結果的に)上階が遅く避難することになる」と指摘。段階避難について「『あなたの避難は待ってください』という話になるので、心理的に耐えられるかどうかが問題になる。訓練で慣れることが必要」と強調する。 この日の訓練は約700人が参加。17階西側湯沸かし室で何者かが油類をまいて放火、初期消火に失敗し上階へ延焼拡大したという想定で始めた。非常放送を担当した職員はまず17、18階を対象に避難を呼び掛け、各階に配置された担当者が避難を確認。以後は上階から順に避難させた。参加者らは「混雑もなくてよかった」などと話していた。段階避難に取り組む防災センターの担当者ら=大阪市北区の堂島アバンザで2026年10月14日午前10時40分、峰本浩二撮影写真一覧 北消防署の村田哲署長は「段階避難は適切な方法」と講評。堂島アバンザ管理の前田晃宏社長は「日ごろの準備が大事。防災意識を一層高め、テナントの皆様と一緒に大阪一の防災ビルを目指したい」と話した。【峰本浩二】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。