武部新農相「農政、停滞させられない」 コメは従来路線を継承へ

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就任の記者会見で抱負を語る武部新・農相=農水省で2026年10月15日午後9時28分、滝川大貴撮影 簗和生前農相の後任として就任した武部新・農相は15日夜に開いた就任記者会見で、コメ政策について「需要に応じた生産が大事」と述べ、従来の路線を継承する方針を示した。 米国産生ジャガイモの輸入解禁については、懸念されている病害虫侵入に触れ、「国内生産に重大な障害が起きてはならない。病害虫の侵入を許さないということを大前提に、毅然(きぜん)とした姿勢で協議に臨みたい」と話した。Advertisement 武部氏は最優先事項として「食料安全保障の確保」を掲げた。その実現のためには「消費者の理解を得ながら、農林水産業の皆様が再投資、再生産できる合理的な価格形成が大切なこと」と説明した。 気候変動や環境変化に対応するためにもフードテックの推進が重要だとした。フードテックは植物工場や水産物の陸上養殖などの最新技術で、諸課題を克服するものとして期待されている。政府が掲げる官民投資の戦略17分野の一つにもなっている。就任の記者会見で抱負を語る武部新・農相=農水省で2026年10月15日午後9時23分、滝川大貴撮影 コメ政策については、主食用米の需給は緩んでいるものの、加工用米、輸出用米、米粉、飼料用米は「まだニーズに対応して生産しているという状況にない」と指摘した。その上で「需要に応じた生産として、多様な米を作っていただくため、生産者が意欲をもち、取り組める水田政策にしたい」と語った。簗氏の「思い含めて農政を進めたい」 農相のポストの打診を受けた理由を「農林水産行政を停滞させるわけにはいかないと思った」と振り返った。簗氏とは初当選が同じ時期で、「一緒に農林水産業を進めてきた間柄。(簗氏の農相就任は)政策に通じた人がなって良かったと思った。本人も猛省しており、その思いを含めて(農政を)前に進めたい」と述べた。 父の武部勤元自民党幹事長と、親子2代での農相就任となった。「父が農相の時はBSE(牛海綿状脳症)が発生したが、安全な食料を安定供給するという柱は今も変わらない」と意気込みを語った。【渡辺暢、鶴見泰寿】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事