選挙管理委員会トップの辞任を求めて抗議の声を上げる人々=インド西部ムンバイで2026年10月4日、AP インドで有権者の約1割に相当する1億3000万人分の名前が選挙人名簿から削除されたことが発覚し、選挙管理委員会トップの辞任を求める抗議デモが各地で広がっている。「世界最大の民主主義国」を自負するインドだが、今回の混乱の背景には一体何があるのか。「不当に削除された」訴え相次ぐ 「これまで登録されていた私やきょうだいの名前は見つからなかった」 北部ウッタルプラデシュ州で暮らす男性(44)は2月、地区の選挙を管理する担当者が地域を訪ねてきた際、選挙人名簿を確認すると自身やきょうだいの名前がないことに気づいた。 男性は、身分を証明するIDなど複数の書類を2度にわたって選管に提出していたが、8カ月たった今も名簿には登録されていない。「近所でも名簿から削除された人が大勢いる。選管は『対応中だ』と言う以外何も回答しない」と不満を漏らした。 現在インドで波紋を広げているのは「特別集中改定」と呼ばれる全国規模の選挙人名簿の更新手続きだ。 大規模な改定は約20年前にも実施されたがその後、インドでは人口が急増。選管は、死者や転居に伴う重複の登録者を削除し、資格のない人の投票を防ぐ必要があるとして昨年6月以降、改定を進めてきた。 しかし、インドメディアが今年9月、これまでに約1億3000万人分の有権者の名前が名簿の草案から除外されていたと報じ、問題が表面化。選管は多くが重複登録など有権者の資格がなかったケースだと説明するが、「不当に削除された」との訴えが相次いだ。抗議活動、拡大のきっかけは こうした中、抗議活動が拡大するきっかけとなったのが9月下旬の地元紙の…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事