2段ベッドが並ぶネパール・カトマンズの避難所=CODE海外災害援助市民センター提供 避難所にはマットが敷かれ、被災者も炊き出しに精を出していた――。ネパールの大規模土石流被災地に入ったNPO法人CODE海外災害援助市民センターの吉椿雅道事務局長(58)が神戸市で開いた報告会で現地の避難所の様子も説明した。被災者支援で世界の国々と互いに学び合う重要性を訴えた。 吉椿さんらは、土石流発生から約2週間後の9月9~14日にネパール中部のヌワコット郡の被災地に入った。被災地の状況について、10月8日、CODEの活動を支援するコープこうべのハート基金(災害緊急支援基金)の運営委員会で報告した。Advertisement 吉椿さんは川沿いにある大学の3階建て校舎が土砂でほぼ埋まるなど被災のすさまじさを語りながら、現地の避難所の様子も伝えた。 被災地や避難者が運ばれた首都・カトマンズの学校などに開設された避難所を10カ所ほど回ったが、教室にはマットが敷かれていたり、2段ベッドが置かれたりしていた。2015年の大地震時から備蓄されていたり、政府から配布されたりしたものという。 別の避難所では支援物資を使って被災者自身が炊き出しをしていた。「被災者の手で自立して運営されていた」「日本より進んでいます」と舌を巻いた。 熊本地震被災地で災害派遣医療チーム(DMAT)が避難所で段ボールベッドを準備したことなどにも触れ、「床に雑魚寝の避難所は阪神大震災から変わっていない。人間の尊厳を大切にする被災者支援が必要だ」と訴えた。【井上元宏】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。