シンガー・ソングライターの岡林信康さん=東京都千代田区で2026年8月6日、井上知大撮影 「地球もそろそろ、やばいんとちゃう?」 「フォークの神様」と呼ばれるシンガー・ソングライターの岡林信康さんは今、「終わり」を強く感じている。 それは、生まれた星である地球と自分自身の「死」のことだ。 「山谷ブルース」「友よ」などの楽曲で知られ、反戦歌を数多く歌ってきた。 「世界を見渡せば、独裁者ばかり。人類は核戦争で滅びると思うし、冗談抜きにそれはそんなに遠くないで」 憂いと危機感が、曲作りという衝動に岡林さんを駆り立てた。汚くて申し訳ないけれど… 滋賀県出身で、同志社大在学中に東京・山谷で日雇い労働者生活を体験し、大学をドロップアウトした。 その頃に見た故高石友也さんのコンサートに衝撃を受け、作詞作曲を始めるようになった。 1968年に「山谷ブルース」でデビューすると、貧しい家庭の子供を歌った「チューリップのアップリケ」(69年)などで若者の心をつかみ、「フォークの神様」と呼ばれた。 岡林さんは、楽曲制作を独特の言い回しで表現する。 「『こういう歌を作ったろ』という気持ちで作ることはないんです。今までもずっとそう。汚くて申し訳ないですが、俺にとって歌作りは“便意を催す”みたいなもの」シンプルだけど、味わい深く 60年近いキャリアがあるが、定期的に新曲をリリースするいわゆるプロのシステムになじむことができず、「曲ができたら出す」というスタイルでやってきた。 岡林さんが申し訳なさそうに頭をポリポリとかく。 「毎年…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事