公正取引委員会のロゴマーク 犬や猫向けのプレミアムペットフードブランド「セレクトバランス」の製品を、自社が定めた価格より値下げ販売しないよう小売業者に指示した独占禁止法違反(再販売価格の拘束)の疑いがあるとして、公正取引委員会は20日、ペットフード販売のベッツ・チョイス・ジャパン(愛知県春日井市)を立ち入り検査した。関係者への取材で判明した。ペットフード業界では初 ベッツ社は、ペットフードやペット用品の国内大手の卸売業、ジャペル(同)の子会社。公取委が独禁法違反の疑いでペットフード業界に立ち入り検査を実施したのは初めて。Advertisement 関係者によると、ベッツ社は数年前ごろからペットショップなどの小売業者に対し、自社が定めた希望小売価格より値下げして販売しないよう指示した疑いが持たれている。 セレクトバランスは日本の犬や猫向けに開発され、低脂肪・低カロリーをうたう有力ブランド。店舗のほか、小売業者のオンラインサイトや大手通販サイトなどでも扱われている。 オンライン販売では、ベッツ社が定めた価格を下回ったり、一定の割引率を超えたりするようなポイントなどの付与を行わないように求めた疑いもある。「再販売価格の拘束」は禁止 独禁法は書籍などの著作物を除き、小売業者に自由に販売価格を決めさせない行為を「再販売価格の拘束」として禁じている。公取委はベッツ社が、指示に従わなければ不利益を被ると小売業者に示唆するなどして、「拘束」に実効性を持たせていた可能性があるとみて調べる模様だ。 一般社団法人「ペットフード協会」によると、犬や猫向け以外も含むペットフードの市場規模は、計約4620億円(2025年時点)。10年前から約2000億円増加しており、市場規模の拡大が続いている。【山田豊】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事