学校の対応を疑問視する質疑が相次ぎ集会は2時間以上に及んだ=名古屋市瑞穂区で2026年10月19日午後8時13分、川瀬慎一朗撮影 年度初めに撮影する教員と子どもの集合写真(学級写真)を廃止した名古屋市瑞穂区の市立小学校は19日夜、初めて保護者向けの集会を開いた。学校側は廃止の代替策として、希望者のみで集合写真を撮影したことを明かした。保護者らは「これまでの説明と矛盾する対応。子どもや保護者が置き去りにされている」とし、学校側への不信感を募らせている。 学校側はこれまで、全保護者に説明の場を設けるよう求められていたが応じず、市教育委員会の指導などで開催を決めた。Advertisement 複数の関係者によると、2時間15分に及んだ集会では、教頭がプライバシーや個人情報の保護など廃止の理由を説明。19日の運動会の練習時、希望する子どもたちが正面を向いたクラスの集合写真を撮影したことを明かした。 保護者からは「希望者のみにすれば年度初めの学級写真も撮れるのではないか」との指摘があった。「プライバシー保護の観点から廃止を決めたはず。なぜ、子どもの顔を正面から撮影したのか。筋が通らない」との声も上がったという。 学校側は学級写真を「4月にクラス全員がひな壇で正面を向いた状態での撮影」などと定義付けていると説明。教頭は運動会練習時の集合写真について「プラバシーの問題は解決していないが、(保護者から)意見をいただく中で考え直した」と話した。「意見の聞き方は改善したい」としたものの、今後の具体的な対応への言及はなかったという。 参加したある保護者は「学校側は何を守りたいのか。『何かをやった』という実績作りのための廃止ではないか」と憤った。 小学校は4月、今年度から学級写真を廃止する方針を保護者に伝達。廃止の理由にプライバシー保護などを挙げた一方で、卒業アルバムや運動会でのスナップ写真は継続するとした。 複数の保護者はこれに反発。PTAの要請を受けて学校側が実施した全630世帯へのアンケートでは、回答した約220世帯の7割ほどが継続を望んでいた。 学校側は一部の保護者や毎日新聞の取材に、「正面から撮影した写真はAI(人工知能)による加工リスクの恐れがある」とも説明していた。【川瀬慎一朗】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。