笑顔でインタビューに答える大阪府立八尾翠翔高の生徒会長の林莉音さん(左)と気賀聡校長=大阪府八尾市で2026年9月11日、梅田麻衣子撮影 私立高校の授業料無償化や少子化の影響で、公立高の定員割れが相次いでいる。 大阪府では3年連続で定員割れし、改善が見込めない府立高は統廃合など再編の検討対象になる条例がある。 府教育委員会によると、今春の一般選抜入試は全日制など昼間の学校140校で、5割近い67校に定員割れが発生した。3年以上続くのは32校に上り、昨年から10校増えた。 そんな中、6年ぶりに定員割れから脱却した学校がある。改革を主導した校長は「常に変化を意識することが大事」という。何をしたのか。<主な内容>・2023年は過去最低の0.68倍・描いた指導は「昔の話」・不人気行事を廃止・生徒主体、変わり始めた学校・距離感、常に探りながら・「地域に根を張る学校」に2023年は過去最低の0.68倍 八尾市にある府立八尾翠翔高校。2002年に八尾東と八尾南の2校が統合して誕生した。 20年入試は倍率1・08倍だったが、21年は0・85倍と定員割れに。23年は過去最低の0・68倍まで落ち込んだ。 この年の春、校長に就任したのが気賀(きが)聡さん(67)だ。統合前の八尾東で教べんを執り、八尾翠翔でも生徒らを指導。いったん別の高校に移った後、学校のトップとして戻ってきた。 「生徒たちの表情に、諦めのようなものがありました」。校長として赴任した直後の校内の雰囲気をこう振り返る。学校の評判などが書き込まれるインターネット掲示板に目を通すと、こんな言葉が並んでいた。 「自由がなくて、選んで損した」「指導が厳しい」。入学状況を確かめると、地元中学から八尾翠翔に通う子も減っていた。描いた指導は「昔の話」 規律正しい学校生活は八尾翠翔の伝統でもあった。生徒のためを思い、学習力を高めるための指導…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】東大も京大も…学長選で意向投票覆す「なぜ」 大学の自治どこへ関連記事