シーズンでも「出荷できるカキない」鳥羽の漁師町で広がるため息

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水揚げのシーズンが始まったのに、カキの生育が思わしくないと嘆く角田直樹さん=三重県鳥羽市浦村町で2026年10月8日午前10時59分、下村恵美撮影 カキ養殖が盛んな三重県鳥羽市浦村町でマガキの生育が思わしくない。10月の水揚げシーズンを迎えたものの殻は小さいままで、中には死滅しているものも。恒例の「浦村かき初食い祭り」も中止となるなど影響が広がっている。身が入っていない殻目立つ 「例年より小さくて、まだ水揚げできない」。初出荷予定だった8日、いかだからロープを引き上げた養殖業者の男性はそうため息をついた。小さな殻に混じって、口を開いて身が入っていない殻が目立った。Advertisement 県内最大のカキ養殖の産地で知られる鳥羽市の生浦(おうのうら)湾には約1250台のいかだが浮かぶ。この時期にはおよそ50件のカキ養殖業者が初出荷作業に追われるはずだが、浦村かき組合の組合員、角田直樹さん(59)は「シーズンが始まったのに出荷できるカキがない。殻は小さいし、身も痩せている。死滅している貝も多い」と肩を落とす。期待大きかったものの… ここ数年、海水温の上昇からカキの水揚げは減少傾向にあった。ただ昨季はロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする津波の被害を受けたにもかかわらず生育は例年並み。今シーズンは黒潮の大蛇行が終息したこともあって、初出荷に対する期待は大きかった。 海水温が下がればカキは成長するという。角田さんはカキを選別しながら「小さいのは、かごへ入れて海に戻す。身が大きくなれば自信を持ってお客様に提供できる」と前を向いた。 こうしたカキの生育不良を受け、市内で18日に予定されていた「浦村かき初食い祭り」が中止になった。実行委員会は「楽しみにしてくれる人がいるので残念」と話していた。【下村恵美】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事