経済プラス:世界を揺るがす中国産の「花」 輸出急増で「農家消滅」と懸念も

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アジア最大の花の市場に並べられた花束=雲南省・昆明で2026年10月1日、松倉佑輔撮影 増え続ける中国の輸出が世界経済を揺らしている。その品目は電気自動車(EV)などの工業用品にとどまらない。「花」の輸出も今年に入って急拡大している。記者が訪ねた中国の「花の都」は活況に沸く一方、輸出先の国々では波紋を呼んでいる。アジア最大の花市場 倉庫内にはバラの香りが充満していた。 作業員の女性らが黙々と生花を仕分ける傍らで、大量の花束を載せた台車がガラガラと大きな音を立てながら移動する。 ベトナムやミャンマー、ラオスと国境を接する中国南西部の雲南省は、中国最大の花の生産拠点として知られる。省都・昆明にあるアジア最大の花の取引所「斗南花卉(かき)市場」では1日平均550万本以上の花が取引される。日本最大の大田市場(東京都)で取り扱われる約2倍の規模だ。 観光客であふれるマーケットに隣接するのがバイヤー向けの競売施設だ。記者が訪れたのは10月初旬の大型連休中だったが、通常と同じようにオークションが開かれていた。 忙しそうに花の手入れをしていた従業員の男性は「海外向けは厳しい品質基準をクリアしており、ロシアや韓国、中央アジアや中東など世界中に輸出されているよ」と強調する。 かつて深刻な貧困地域だった雲南省で、改革開放後の1980年代以降に地域産業として発展してきたのが花の栽培だ。広大な土地と温暖な気候を生かし、地域経済を支える産業にまで成長した。 日本市場では既に中国産の花が定着。中国にとって輸出額トップになっている。輸出先の多角化で今年はやや減少傾向だが、中国産の安価な菊やカーネーションが大きな存在感を示している。 輸出は好調で特に今年に入ってから急増した。上半期の輸出額は前年同期比で5割近くも増えた。ロシアやカザフスタン、ベトナム、タイ、韓国などへの輸出が大きく伸びている。一部輸出先では波紋も ただ、急激に中国産の花が流入した輸出先の国々では一部で波紋を呼んでいる。…Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。【前の記事】三度目の正直? 手詰まり目前の関電 青森知事に握られた運命関連記事