日米の国旗=平田明浩撮影 自衛隊や米軍による日米共同統合演習「キーン・ソード」が19~29日、九州や南西諸島を中心に実施される。演習は宇宙、サイバー、電磁波の新たな領域に拡大し、過去最大規模となる。有事の際の反撃能力(敵基地攻撃能力)として3月末に部隊配備された長射程のスタンドオフミサイル「25式地対艦誘導弾」が初めて配備先の外で展開する。 実動演習のキーン・ソードは、机上の指揮所訓練と隔年で実施される。今年は自衛隊約4万5000人、米軍約1万2000人が参加。過去に参加した豪州、カナダに加え、フランス、ドイツ、オランダなど初参加5カ国も一部の演習に参加する。Advertisement 着上陸や陸海上作戦、ミサイル防衛訓練などのほか、2024年にあった前回の実動演習から新たに宇宙領域の情報共有、サイバー攻撃や電磁波に関する共同対処などの訓練項目が増え、過去最大規模の演習となった。 陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本県)に配備された25式地対艦誘導弾は、発射装置付きの車両を駐屯地から陸自大野原演習場(長崎、佐賀県)に移動し、装置の動作や発射手順を確認する。自衛隊のみで運用し、実際に発射はしない。 また、沖縄県の離島では、米軍が与那国島に最新鋭の地対艦ミサイルシステム「NMESIS(ネメシス)」や統合防空システム「MADIS(マディス)」を初めて展開。石垣島にはネメシスとマディスに加え、米軍の高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を展開し、日米の装備品の連携を確認する。 防衛省制服組トップの内倉浩昭・統合幕僚長は9日の定例記者会見で「日米双方の機動展開能力を向上させるとともに、即応性や相互運用性を高める上で大変意義がある。(訓練が)最大に近い規模となったことは危機感の表れであり、訓練ニーズの表れだ」と話した。【宮城裕也】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。