【帝京長岡-金沢】優勝を決め喜ぶ帝京長岡の選手たち=ハードオフエコスタジアムで2026年10月18日、鈴木紫門撮影高校野球・秋季北信越大会決勝(18日、ハードオフエコスタジアム新潟)○帝京長岡(新潟1位)3―2金沢(石川2位) 足を使った攻撃が持ち味の帝京長岡。だが、決勝の勝負どころで、ベンチは「仕掛けない」選択をした。 2―2の九回1死一塁。6番・広田蓮は1ストライクからの2球目、浮いたスライダーを流し打った。ライナー性の当たりが右中間を破り、勝ち越しの三塁打となった。 相手投手の配球の傾向を見定め、前の打席もとらえて適時打にしたスライダーに狙い球を絞っていた。「(スライダーなら)打てるイメージがあった。結果が出て良かった」と胸をなで下ろした。Advertisement 2026年の選抜大会に初出場した帝京長岡は、昨秋の公式戦でセンバツ出場32校中最多の37盗塁をマークしていた。打撃で結果が出なくても足でカバーしようと、時に意表を突く走塁で勝利をもぎ取ってきた。【帝京長岡-金沢】九回表帝京長岡1死一塁、広田蓮が適時三塁打を放つ=ハードオフエコスタジアムで2026年10月18日、鈴木紫門撮影 今大会も、準決勝の4点目をホームスチールで奪うなど「らしさ」が光った。だが、決勝はバッテリーの警戒が厳しく、思うように仕掛けられなかった。 そうして迎えた九回の攻撃。広田は1年生ながらチーム随一の勝負強さを誇る。芝草宇宙(ひろし)監督は「作戦が一番難しい場面で、サインプレーも考えたが、彼にかけた」。走者を動かさず、広田のバットに託した。 広田も「待っているボールだけを思い切りスイングできる」自信があった。その言葉通りのバッティングで信頼に応えた。 チームは初優勝に続く連覇を果たし、明治神宮大会出場を決めた。全国区の強豪を目指す上で、走塁だけでないチーム力への手応えが加わった。【深野麟之介】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。関連記事【最新記事】