大人の手を触る赤ちゃんの手=東京都新宿区で2026年7月5日午前10時6分、荒木涼子撮影 日本産科婦人科学会(日産婦)は「異常分娩(ぶんべん)」という出産の表現について、妊産婦への説明の際には原則として使用しない方針を決めた。心理的負担に配慮した対応。政府も使用を控え、過去の通知を修正し、民間にも表現の見直しを呼びかける。 日産婦の役員らが20日、上野賢一郎厚生労働相と中司宏こども政策担当相に面会し、報告した。 これまで、帝王切開など医療処置を伴う出産は「異常分娩」と表現されてきた。医療保険制度上の区分などにも用いられてきたが、今後は「正常分娩」「異常分娩」のいずれも使わず、「経膣(けいちつ)分娩」「吸引分娩」など、実施した処置名を具体的に示す。Advertisement 日産婦によると「異常分娩」という表現によって、出産を経験した女性が「異常な出産だった」「自分の出産が劣ったものであった」などと受け止め、精神的な負担につながる可能性が指摘されていた。7月に実施したアンケートでは、会員の多くが使用中止に賛成した。 政府は今後、出産育児一時金に関する通知などで「保険診療を伴う分娩」といった表現を用いる。過去の通知も順次見直し、民間の保険会社などにも表現の見直しを呼びかける。【宮島麻実】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。