韓国との軍事境界線近くに造成した戦術道路を歩く北朝鮮の兵士ら=韓国北西部・金浦市から2026年6月6日午後0時59分、福岡静哉撮影(超望遠カメラを使用) 韓国軍合同参謀本部トップの陳永承(チン・ヨンスン)議長は20日、北朝鮮との軍事境界線(MDL)付近を防衛する部隊を訪問し、北朝鮮軍が追加の挑発をした場合には断固とした対応を取るよう指示した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(ヨジョン)党総務部長が19日にMDL周辺への軍備増強などを検討すると表明したことに対抗した形だ。 MDL付近では最近、北朝鮮軍が敷設したとみられる地雷の爆発で韓国軍幹部3人が負傷したり、北朝鮮兵士が軍事インフラ建設のため爆発を伴う作業を繰り返したりするなど、情勢が不安定化している。Advertisement 与正氏は19日の談話で、MDL付近で韓国軍による警告射撃などが相次いでいると主張。韓国軍が情勢を悪化させていると強く批判した。 陳議長は「(与正氏が)我々の正当な措置を挑発だと規定し、軍事的緊張の高まりを我が軍に責任転嫁したことは容認できない」と反発。MDL周辺での主導権を握るための「強化作戦」を実施すると表明した。北朝鮮が軍事境界線付近で建設する戦術道路。左手前には北朝鮮兵が常駐する警戒所が見える=韓国北西部・金浦市から2026年8月18日、福岡静哉撮影(超望遠カメラを使用) また韓国国防省も20日、声明を発表。警告射撃などは、北朝鮮軍がMDLの韓国側に侵入することを防いだり、侵入した兵士を退却させたりするための「正当な防衛措置だ」と強調したうえで、北朝鮮が「軍事的脅威によって緊張を高めている」と非難した。【ソウル福岡静哉】Google検索で「毎日新聞」の記事を優先的に表示できます。