Windows 11のパフォーマンス問題は2026年に入ってから特に注目を集めています。SurfaceシリーズがMacに大差で負けるという衝撃のベンチ結果や、Surfaceの8GBモデルが基本的なマルチタスクで苦戦する様子が話題になるなか、今回さらに「Windows 11が勝手に新しい重いサービスを追加した」という投稿がXで拡散しました。MICROSOFT ADDED A NEW BACKGROUND SERVICE TO YOUR PC IN WINDOWS 11.It is called Windows Health and Optimized Experiences.It starts automatically every time you boot. It monitors your CPU, thermals, and battery then sends data to Microsoft every 15 minutes.It was built for… pic.twitter.com/BPoQUTY4wx— Xilly (@x1lly) July 31, 2026 しかしMicrosoftの幹部であるScott Hanselman氏がこの噂を明確に否定し、サービスの正体と役割を説明しています。拡散した「新サービス」の誤解話題となった投稿では、「Windows Health and Optimized Experiencesという新しいサービスが、CPUや温度、バッテリーを監視し、15分ごとにMicrosoftへデータを送信している」との主張が行われていました。▲サービス名はwhesvc。日本語では「Windows の正常性と最適化されたエクスペリエンス」。さらに、これはノートPC向けのバッテリー管理用であり、デスクトップでは無駄にリソースを消費するだけだとも断定されていました。「サービス一覧から停止したほうがいい」とユーザーに促す内容であったことから、瞬く間に広く拡散されることになります。Microsoft幹部の反論:サービスは診断用であり新設でもないMicrosoftのScott Hanselman氏は、この投稿を即座に否定し、以下の点を明確に説明しています。2025年から存在する既存の診断サービスだったこのサービスは新しく追加されたものではなく、2025年に導入済みのもので、目的は「パフォーマンスが低下した際に、ローカルに診断用トレースを生成すること」にあります。生成されたデータは %SystemRoot%\Temp\DiagOutputDir\Whesvcに保存され、ユーザーがフィードバックHubで問題報告する際に添付できる仕組みです。テレメトリー専用ではない投稿で主張された「15分ごとにデータ送信」という内容は誤りで、サービスはユーザーが問題報告を選択した場合にのみデータが送信されます。ノートPC専用でもないバッテリー管理に限定された機能ではなく、Windows全体の診断基盤の一部として動作します。Windows Performance Countersなどと同様、システムの状態を把握するための仕組みです。背景にあるWindows 11のパフォーマンス不信今回の噂が広まった背景には、Windows 11のパフォーマンスに対する根強い不満があるとみこまれます。ベンチマークの結果でSurface LaptopがMacに大差で負けたり、8GBのRAMを搭載したSurfaceが基本的な作業で苦戦した事実があり、最近はMicrosoft自身も、Windows 11の最適化に取り組んでいることを認めているからです。こうした状況が「また余計なサービスが追加されたのでは?」という疑念につながったと考えられます。まとめ今回の騒動は、Windows 11のパフォーマンス不信が高まる中で生まれた誤解であることが明らかになりました。Microsoftはサービスの目的を明確に説明し、テレメトリーではなく診断用であること、そして新設ではないことを示しています。Windows 11の最適化は今後も続く予定で、ユーザーとしてはアップデートの改善を見守りつつ、拡散される情報を鵜呑みにしない姿勢が求められます。[via Neowin]