真相・ニュースの現場から深掘り 福原英信毎日新聞 2026/8/4 10:00(最終更新 8/4 10:00) 有料記事 3566文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷元依頼人に襲われた中田雅久弁護士=東京都立川市で2026年6月30日午後7時4分、福原英信撮影 1年ぶりに対面した相手は突然、上着から何かをスッと取り出し、振りかぶってきた。 手にしていたのは、サバイバルナイフだった――。 刑事裁判で弁護した元依頼人に、刃物で襲われた弁護士がいる。 なぜ元依頼人は犯罪を繰り返してしまうのか。 加害者を罰すれば、被害者は救われるのか。 全治1カ月のけがをした弁護士は、加害者と対話し、犯罪の背景に迫る道を選んだ。 そこで見えた日本の刑事司法の「限界」とは。 <主な内容> ・「累犯」背景に脳機能障害か ・相談断るも「今から行く」 ・「被害者」が本当に望むものは ・加害者と対話 なぜ襲ったのか? ・犯罪学の専門家が見る「対話」の意義20年以上受刑した元依頼人 元依頼人に襲われたのは、東京戸立川市に事務所を構える中田雅久弁護士だ。 刑事事件の中でも、特に障害や依存症をもつ被告の弁護経験を豊富にもつ。罪に問われた障害者を支援する団体「東京TSネット」の共同代表理事を務める。 中田弁護士と元依頼人の出会いは約5年前のことだった。公務執行妨害と傷害の罪で起訴された被告の弁護を担当した。 その時点で殺人などの前科があり、20年以上刑務所で服役していた。 「障害を抱えているのではないか」 裁判に向けて準備する中で、男性とのやりとりや過去の経歴から違和感に気づいた。 精神鑑定の結果、元依頼人は「高次脳機能障害」と判明した。事故などのけがで脳がダメージを受け、記憶・注意・感情コントロールなどに支障が出る状態となる障害だ。 元依頼人の場合、知能指数(IQ)が同年代の人に比べて高く、読み書き能力や記憶力は良いものの、感情をコントロールすることが苦手だった。 元依頼人は過去に建物から転落する事故にあっていた。適切な診断やケアを受けることがないまま、服役していたのではないか――。 そう考えた中田弁護士は、裁判の過程で社会福祉士に依頼して、出所後に望ましい生活を送るための「更生支援計画」を作成してもらった。 しかし出所後の生活は困難が多かったようだ。当時はコロナ禍だったことも状況をより深刻にした。 中田弁護士は後に、元依頼人が医療スタッフとのトラブルから精神科への強制入院となったことを伝え聞いた。「今から行くから」 元依頼人が出所してから半年以上がたち、年明けを迎えたころだった。 本人から「強制入院させられ、生活保…この記事は有料記事です。残り2587文字(全文3566文字)【前の記事】突然届いた「党員証」ある日、夫婦は勝手に自民党に入れられた関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>