聞こえた叫び、男性は走った 「おせっかい」の原点は20年前の女児

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現場から2026年6月16日 7時30分有料記事板倉大地 2026年5月5日午前5時前、東京都墨田区のタクシー会社「ミツワ交通」の事務所には、当直に入っていた営業次長の佐久間英年さん(61)と、業務を終えた男性運転手3人がいた。どうも外が騒がしい。 女性の叫び声が聞こえた。ただごとではない。 そう思って佐久間さんが表に出ると、数十メートル先の交差点のそばに、20代くらいの女性2人がいた。1人はしゃがみこみ、「死んでやる」と叫んでいる。もう1人は「そんなことを言わないで」と必死に説得していた。タクシー会社「ミツワ交通」の佐久間英年さんは、交差点から女性を抱えて運んだ。佐久間さんには警視庁向島署から感謝状が贈られた=2026年6月11日午前10時34分、東京都墨田区立花3丁目、板倉大地撮影 その時だった。しゃがんでいた女性が急に立ち上がり、車道へ駆けだした。 「誘導棒、持ってきて!」。女性が車にひかれないよう、佐久間さんは交通整理を男性運転手に頼むと同時に、自分も交差点へ走った。 女性は横断歩道上でうずくまった。車側の信号は青。トラックが交差点に向かってくる。 佐久間さんは女性の前に立った。トラックは止まったが、運転手に怒鳴られた。 周囲の車は、同僚のタクシー運転手たちが止めてくれていた。 「死ぬなんて言うんじゃない」 佐久間さんは女性に語りかけ、脇を抱えて持ち上げた。女性は力が抜けたようだった。歩道まで運び、駆けつけた警察官に託した。 事務所を出てから、わずか5分ほどの出来事だった。緊張が解けると、持病の腰に痛みが出てきた。タクシー会社「ミツワ交通」の佐久間英年さん(中央)には警視庁向島署から感謝状が贈られた=2026年6月11日午前10時11分、東京都墨田区立花3丁目、板倉大地撮影 今月11日、佐久間さんには、警視庁向島署から感謝状が贈られた。村島修平署長は「一瞬の機転と勇気ある行動により、女性の尊い命を救ってくれた」とたたえた。小学1年の女の子との出会い 佐久間さんは、日頃から、高齢者や目の不自由な人を見かけると、「お手伝いします」と声をかけずにはいられない。自分でも「おせっかいな性格」と思っているという。 その「おせっかい」は、20…この記事を書いた人板倉大地東京社会部|警視庁担当専門・関心分野事件、事故、警察行政関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月16日 (火)米国とイラン 戦闘終結へW杯初戦 オランダと引き分け刑事手続き 被害者関与拡充へ6月15日 (月)落雷の4割、5時間に集中初の「女子大理工学部」人気飲酒、少量でもがんリスク6月14日 (日)ミュトス級AI利用 緊急停止サッカーW杯のチケットが高騰エアコンの火災、思わぬ原因6月13日 (土)ウリ信組に一部業務停止命令W杯開幕 チケットは億単位も「H3」6号機 打ち上げ成功トップニューストップページへ一読してわかる「日銀、きょう利上げ」データで見る物価上昇リスク6:00高齢者向け給食メーカー、10億円所得隠し 税優遇狙い帳簿操作か5:00「昔なら負けた気分?」問われたオランダ監督 語った日本への評価14:03旧宮家の男系男子の養子案 背景にGHQの圧力論、戦後改革の否定6:00継続のコツは「成長の実感」 TOEIC900点超へ、学習は三分割7:00離婚の危機、夫婦がトイプードルを押し付け合い 判決は「両成敗」6:00