朝日新聞記事2026年6月19日 10時59分 滋賀県日野町で1984年に起きた「日野町事件」のやり直し裁判(再審)で、検察側が強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘(ひろむ)さん(故人)について、有罪主張をしない方針であることがわかった。大津地裁で19日にあった検察官、弁護士、裁判官による三者協議の場で検察側が伝えた。協議後に弁護側が明らかにした。三者協議に向けて大津地裁に入る阪原弘次さん(前列中央)と弁護団=2026年6月19日午前9時46分、大津市京町3丁目、榊原織和撮影三者協議後に会見し、検察から有罪主張しない方針を聞いたことを説明する阪原弘次さん(中央)と弁護団=2026年6月19日午前10時58分、大津市京町4丁目、榊原織和撮影 殺人事件では戦後2例目となる「死後再審」は、再審公判で無罪が確定することになる。 弁護側は会見で、三者協議で検察側が「再審公判で有罪の主張は行わず、そのための立証もしないと説明した」と話した。検察側は有罪立証を放棄する理由として、「(再審を開始する理由があると判断した)再審請求手続きを重く受け止め、慎重に検討した結果だ」と述べたという。 阪原さんは行きつけの酒店の女性店主(当時69)を殺害し、手提げ金庫を奪ったとして88年に逮捕・起訴された。公判で無罪を主張したが、地裁は遺体や手提げ金庫が捨てられた場所を案内できたなどとして、有罪と認定。無期懲役の判決が最高裁で確定した。 阪原さんは再審請求中の2011年3月、75歳で病死した。12年に遺族が改めて再審を請求。捜査員が遺体と手提げ金庫の発見現場に誘導した疑いがあるなどとして地裁が再審開始を認め、大阪高裁も再審開始を支持。今年2月、最高裁で確定した。 この日の会見で、阪原さんの長男・弘次さんは「検察が有罪立証するのではないかという心持ちで三者協議に臨んだ。ほっとしたし、再審公判が始まって無罪判決を早期に受け取れるのではないかという思いだ」と喜びを語った。関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月19日 (金)米国とイランの覚書発効妊婦死亡事故 被告に実刑判決ナウマンゾウ絶滅1万年早い?6月18日 (木)遊覧船沈没、社長に禁錮5年ホルムズ海峡の通航回復へ「テレビ離れ」が急加速6月17日 (水)日銀 政策金利1.0%に引き上げアイス価格 不当に引き上げか日経平均、一時7万円台6月16日 (火)米国とイラン 戦闘終結へW杯初戦 オランダと引き分け刑事手続き 被害者関与拡充へトップニューストップページへ列車とクマ衝突が過去最多 対策にJR、「熊キャッチャー」も投入5:00独自ホルムズ海峡いつ正常化 米イラン覚書署名、それでも慎重な海運大手6:00覚書は「愚かすぎて理解できぬ」米国で批判 日本政府は「頭の体操」21:00都心マンション売却で一括返済? 住み替え志向ローン、利点とリスク8:00ロシア最大級の製油所が炎上 モスクワに最大規模のドローン攻撃23:37女子種目を遺伝子検査で線引き IOC、男性優位のデータ分析し決断6:30