2026年6月19日 12時25分新谷千布美再審で無罪が確定した袴田巌さん=2023年、浜松市浜名区、代表撮影 滋賀県日野町で1984年に起きた「日野町事件」のやり直し裁判(再審)で、検察側は、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘(ひろむ)さん(故人)について、有罪主張しない方針を決めた。 日本弁護士連合会が「冤罪(えんざい)の疑いがある」として再審請求を支援する事件のうち、2010年以降に再審公判が開かれた8件はすべてが無罪になり、このうち検察側が有罪を主張しなかったケースは5件あった。DNA型鑑定で真犯人が浮かぶ 一つが「足利事件」。被害者の衣服に付いていた体液を18年後に再鑑定したところ、受刑者とは別人のDNA型が検出された。2010年の再審公判で検察側は「取り返しのつかないことを招いた」と謝罪し、論告では無罪判決を求めた。 同様に、東京電力の女性社員殺人事件の再審(12年)では、犯人が残した体液のDNA型が元受刑者と別人のものだったため、検察側は無罪の意見を述べた。 この2件のように、DNA型鑑定で真犯人の存在が示されたケースでは、検察は有罪立証を放棄したうえで、無罪主張を求めた。しかし残る3件は、有罪は主張しないものの、無罪までは求めなかった。「しかるべき判断」求めるケースも 放火ではなく自然発火の可能性が示され、再審が開かれた大阪・東住吉の小6焼死事件。16年の再審公判で検察側は「(犯罪の)立証が困難」と認めたが無罪は求めず、裁判で「しかるべき判断を」と述べるにとどまった。 今回の日野町事件ではどうか。 弁護側の会見での説明によると、19日の三者協議の場で検察側に「無罪と述べるのか」と尋ねたところ明言はなく、「裁判所に判断を任せる」という趣旨の説明があったという。検察側は再審公判で、無罪までは求めない可能性がある。 一方、再審公判で有罪を主張し、本格的に争った代表例は、23~24年に開かれた袴田巌さんのケースだ。検察側は改めて有罪だと主張し、巌さんの死刑判決が確定した通常審の公判と同様、死刑を求刑した。関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月19日 (金)米国とイランの覚書発効妊婦死亡事故 被告に実刑判決ナウマンゾウ絶滅1万年早い?6月18日 (木)遊覧船沈没、社長に禁錮5年ホルムズ海峡の通航回復へ「テレビ離れ」が急加速6月17日 (水)日銀 政策金利1.0%に引き上げアイス価格 不当に引き上げか日経平均、一時7万円台6月16日 (火)米国とイラン 戦闘終結へW杯初戦 オランダと引き分け刑事手続き 被害者関与拡充へトップニューストップページへ日野町事件やり直し裁判、検察側が有罪主張しない方針 無罪確定へ10:59列車とクマ衝突が過去最多 対策にJR、「熊キャッチャー」も投入5:00独自覚書は「愚かすぎて理解できぬ」米国で批判 日本政府は「頭の体操」21:00高市首相、可能性を否定せず 中傷動画の男性と秘書のオンライン会議12:10都心マンション売却で一括返済? 住み替え志向ローン、利点とリスク8:00改正郵政民営化法が成立 日本郵便に年650億円規模の公金注入へ12:24