縮小社会に生きる毎日新聞 2026/6/18 05:00(最終更新 6/18 05:00) 有料記事 1926文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷六島の前浦港で船を下りると、「おかえり」の看板が出迎えてくれる=岡山県笠岡市六島で2026年4月21日午後2時20分、平本泰章撮影 岡山県笠岡市の笠岡諸島の最南端に位置する「六島(むしま)」は、県内最古の灯台をシンボルとする人口約40人の小さな島だ。 4月下旬、島の玄関口である前浦港に降り立った。日中でも人影はほとんどない。 「おかえり」とペンキで手書きされた看板と、その脇に並ぶ猫の顔を描いた手作りのブイが出迎える。どこからか猫が数匹やってきて、見慣れない人間を見張るかのように後をついてきた。温かさがある島か、シビアな都会か 私が島を訪れたのは、2019年にクラフトビール醸造所「六島浜醸造所」を創業した井関竜平さん(42)に会うためだ。10年前に地域おこし協力隊員として島を訪れたのを機に移住し、地域をもり立てようと活動している。 自身は島の外からやってきたという遠慮もあり、いまだに島民から歓迎されていないように感じているという。「ずっと『インベーダー(侵入者)』だと思っているんです」 大阪で生まれ育ち、大学卒業後は食品卸会社の営業マンとして働き始めたが、数字に追われる日々に「これを一生続けていいのか」と悩んだ。 転機は24歳の時。母親から「六島の神輿(みこし)の担ぎ手が足りないらしい」と聞かされたことだった。 六島には曽祖父の家があり、幼いころは毎年、船で墓参りに訪れていた。宿泊せず大阪にとんぼ返りだったが、それでも都会とは違うゆったりとした時間が流れる居心地のいい場所だった。 当時の記憶が脳裏をよぎり、久々に六島に向かった。港に到着して愕然(がくぜん)とした。祭りは明日だというのに、辺りには誰もいない。「担ぎ手以前の問題だ……」 途方に暮れながら海辺を歩いていると、ドラム缶のたき火を囲む数人の島民に出会った。「どこの子や」と声を掛けられ、島で生まれ育った祖母の名前を出して「孫です」と伝えると、「おかえり」と古い冷蔵庫から取り出した冷えた発泡酒を手渡された。その一杯がたまらなく胸に染みた。 「人間的な温かさがある島と、シビアな世界が待っている都会。どっちを選択するのが人生の正解なのか」。…この記事は有料記事です。残り1082文字(全文1926文字)【前の記事】住民が公共サービス担う 奈良で実践の「ローカルコープ」とは?関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>