深掘り2026年6月18日 6時00分有料記事松浦祥子 そこに水道があることに気づいたのはいつだったか。今はもうはっきりと記憶していない。それでも、駅を利用するたび、視界の端に映っては、ひかえめに、しかし確実に独特の存在感を放っていた。マルーンカラーの列車を背景にちょこんと鎮座する水道=2026年5月26日午後1時11分、大阪府豊中市本町1丁目、松浦祥子撮影 豊中市在住、豊中支局で働く記者が謎に感じているもの、それは阪急電車の駅ホームで見かける「水道」の存在だ。意識したことがある読者はどれくらいいるだろうか。たかが水道、どこにでもあるじゃないか、と笑われるかもしれない。しかし、スペースの限られたホームに、水道である。北関東の都市部出身の記者にはなじみがなかった。 ホームの中央あたりに立水栓の枠があり、そこから大人のひざ上ぐらいの位置に昔ながらの蛇口が取り付けられている。手を洗うには少し低いし、自動販売機やマイボトルが浸透している昨今、あえてホームの水道を飲用にする人も多くはないだろう。注意書きがなかったけど、使った過去 実はこの水道には、助けられたことがある。2歳の娘と阪急宝塚線に乗っていたときのこと。どこでもさわりまくる子どもに手を焼いており、その日も電車の床にべったり手をつけてしまった。どうしようかと川西能勢口駅で降りると、目の前に蛇口があったのである。救世主か。しかし、これは乗客が使ってよいものだろうか。注意書きは何もない。 頭をひねるより、蛇口をひねる方が早いのでは――。周囲の目が気になりつつも、子育てのせいか、年のせいか、元来のずうずうしさに拍車がかかった記者は、一思いに蛇口をひねった。こちらの心配をよそに、勢いよく出る水流。気持ちよく子どもの手を洗わせてもらうことができた。 いったい、この水道は何のためにあるのか。使われているところを見たことがない。阪急電鉄に尋ねてみた。 「言われてみれば、正確な用…この記事を書いた人松浦祥子大阪本社ネットワーク報道本部|豊中支局専門・関心分野教育、社会的養護、地域の話題関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月18日 (木)遊覧船沈没、社長に禁錮5年ホルムズ海峡の通航回復へ「テレビ離れ」が急加速6月17日 (水)日銀 政策金利1.0%に引き上げアイス価格 不当に引き上げか日経平均、一時7万円台6月16日 (火)米国とイラン 戦闘終結へW杯初戦 オランダと引き分け刑事手続き 被害者関与拡充へ6月15日 (月)落雷の4割、5時間に集中初の「女子大理工学部」人気飲酒、少量でもがんリスクトップニューストップページへ円下落、一時2024年7月以来の水準に FRBの利上げ観測高まり5:46相次ぐ強盗・窃盗事件「匿流」で飛び交う標的情報 東京は16件発生6:00独自アマゾンギフト券詐取容疑 エンジニア、5種類のプログラム自作か5:00高市首相、食料品消費税1%案に「迅速性と十分性を確保してほしい」0:54逮捕され不起訴の16歳が衰弱死、母親「違法捜査」と国・県を提訴21:01生きるため「メキシカンドリーム」へ転換 W杯の街で見た移民の今4:00