2026年6月18日 8時58分中田絢子オランダの国王夫妻主催の晩餐(ばんさん)会の様子=2026年6月17日夜、アムステルダムのアムステルダム王宮、宮内庁提供 オランダを国賓として公式訪問中の天皇、皇后両陛下は17日夜、首都にあるアムステルダム王宮で国王夫妻が主催する晩餐(ばんさん)会に出席した。天皇陛下は「将来に向けた平和への願いの下、両国が共に歩みを続けていくことを心から願います」などと英語でおことばを述べた。 晩餐会ではまず、国王があいさつに立ち、426年前の交流の始まりなどに触れつつ、先の大戦について「私たちの市民や兵士には大きな苦しみがもたらされ、深い傷が残されました」「その傷は、後の世代にも影響を与え続けています」と語った。第二次世界大戦で日本はオランダ領だった現在のインドネシアに侵攻し、10万人を超す現地のオランダ人を抑留した。 同時に国王は、大戦末期には「日本においても人々はその恐るべき帰結に耐えなければなりませんでした」と日本人の受難にも思いを致し、「これらの物語が語り継がれ続けることが極めて重要」との認識を示した。 続いてスピーチした天皇陛下も「決して忘れてはなりません」と述べ、民間人を含む多くの尊い命が失われ、多くの人が傷ついたことは「誠に悲しむべきことであります」と言及。「今なお当時の痛みを負い続けている人々がおられることに思いを致し、平和への努力を続けていかなくてはならない」との考えを示した。サッカーW杯 「ピースフルな結果にホッと」 また、陛下は、これまでのオランダ王室との深い親交も振り返った。英国留学中の1984年に初めてオランダを訪問し、当時皇太子だった国王や、当時のベアトリックス女王夫妻らとセーリングをしたことや、国王の結婚式や即位式に出席したことなどを挙げた。2006年に、長女愛子さまを伴いご一家でオランダ静養したことは「今でも忘れられない思い出」といい、オランダ王室の温かい心遣いともてなしに改めて謝意を示した。 14日夜(日本時間15日早朝)にサッカーワールドカップの日本対オランダ戦を国王夫妻と4人で観戦したことを、「ピースフルな結果にホッとしました」とユーモアを交えて紹介すると、会場では笑い声が起きた。 宮内庁によると晩餐会にはオランダ領だったインドネシアでの戦争犠牲者団体の代表者らも招かれ、両陛下と国王夫妻と共に懇談する場面もあった。戦没者慰霊碑供花での両陛下の真摯な姿勢や天皇陛下のおことばに感謝し、「和解の取り組みをさらに進めていきたい」と伝えていたという。この記事を書いた人中田絢子東京社会部|宮内庁担当専門・関心分野皇室、憲法、平和、政治、運輸関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月18日 (木)遊覧船沈没、社長に禁錮5年ホルムズ海峡の通航回復へ「テレビ離れ」が急加速6月17日 (水)日銀 政策金利1.0%に引き上げアイス価格 不当に引き上げか日経平均、一時7万円台6月16日 (火)米国とイラン 戦闘終結へW杯初戦 オランダと引き分け刑事手続き 被害者関与拡充へ6月15日 (月)落雷の4割、5時間に集中初の「女子大理工学部」人気飲酒、少量でもがんリスクトップニューストップページへ米国、イランとの14項目の覚書公表 ホルムズ海峡は自由航行認める8:43円下落、一時2024年7月以来の水準に FRBの利上げ観測高まり5:46眠ったままの日七未 「胎児は人か」 家族が突きつけられた問い6:30逮捕され不起訴の16歳が衰弱死、母親「違法捜査」と国・県を提訴21:01イングランド、クロアチアに4発快勝 ケーンは2ゴールで存在感7:32阿部監督の辞任、SNSで広がった批判 どうしても伝えたかったこと8:30