2026年6月18日 11時44分佐藤英法 植松敬水戸地裁 茨城県古河市の介護老人保健施設で、2020年に入所者2人が相次いで死亡したのは、当時の施設職員が点滴用チューブに空気を注入したことによる殺人事件だったとして、殺人などの罪に問われた元職員の赤間恵美被告(40)の裁判員裁判が18日、水戸地裁であった。検察側は無期懲役を求刑。弁護側は殺人罪について無罪を主張し、結審した。 この裁判では、2人の死亡に事件性があるかどうかと、事件性があるとして被告の犯行によるものかどうかが、争点となっている。 検察側は事件性があるとしたうえで、論告で「殺害しやすい人をほぼ無作為に選び、理不尽で、ある意味で無差別的な犯行」と主張。弁護側は無罪を主張した上で、「全く立証されていない動機を、被告人に不利に評価することは許されない」とした。 起訴状などによると、被告が勤務していた施設で、2020年5月に鈴木喜作さん(当時84)が、7月には吉田節次さん(当時76)が死亡。検察側はいずれも被告が被害者の点滴用チューブに空気を注入し、血液が循環しない状態にして殺害したとしている。 検察側はこれまでの公判で、2人が他殺により死亡したと主張。他の職員の目撃証言などをもとに「被告が犯人であると強く推認される」と指摘している。 弁護側は、鈴木さんの遺体が司法解剖されなかった点を踏まえ、2人は病死した可能性があると主張。さらに、吉田さんの死因として検察側が主張する「空気塞栓(そくせん)による死亡」について、血管内の気体量の少なさなどを挙げ、「合理的な疑いが残る」と反論している。 判決は7月7日に言い渡される。関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月18日 (木)遊覧船沈没、社長に禁錮5年ホルムズ海峡の通航回復へ「テレビ離れ」が急加速6月17日 (水)日銀 政策金利1.0%に引き上げアイス価格 不当に引き上げか日経平均、一時7万円台6月16日 (火)米国とイラン 戦闘終結へW杯初戦 オランダと引き分け刑事手続き 被害者関与拡充へ6月15日 (月)落雷の4割、5時間に集中初の「女子大理工学部」人気飲酒、少量でもがんリスクトップニューストップページへ「外国人材の受け入れ停止」外食産業に波紋 「引き抜き競争」激化か8:00北陸新幹線、費用対効果で波紋 新試算が自民後押し?10:00米国とイランの14項目の覚書、どう見たらいいのか ポイントを解説7:29AIが再現する人間の誤り 懸念されるのは警察が持つデータの「質」8:00「ルパン、現なま2千万円」 なぜ事件の標的に、「案件屋」暗躍か6:00独自図書館に6時間こもり小論文 お茶の水女子大「風変わり」入試の狙い11:00