朝日新聞連載沖縄と平和教育 辺野古沖転覆事故の波紋記事現場から2026年6月22日 6時00分有料記事滝口信之 那覇市の玉木利枝子さん(92)は6月上旬、修学旅行で沖縄を訪れた香川県の中学生約100人に語りかけた。 「みなさんと同じくらいの年齢の人たちが戦いました。そういう世の中に逆戻りしていいですか」 沖縄県平和祈念資料館で行われた平和学習の一場面だ。沖縄県外からの修学旅行生を前に自身の沖縄戦体験を語る玉木利枝子さん=2026年6月9日午後4時10分、沖縄県糸満市の県平和祈念資料館、滝口信之撮影 10歳で沖縄戦を経験し、家族8人を亡くした玉木さんは戦争体験を子どもたちに語ってきた。これまでに1千回を超えるという。 1945年、玉木さんは家族と沖縄本島南部の壕(ごう)で過ごしていた。ある日の夕方、新鮮な空気を吸おうと外へ出ると、一発の砲弾が炸裂(さくれつ)した。一緒にいた14歳の兄が血だらけになった。運ばれた野戦病院で左腕が切断され、「水を飲みたい」とうめきながら息を引き取った。沖縄戦の激戦地に残るガマ。慰霊の日の朝、手を合わせる人の姿があった=2023年6月23日午前8時34分、沖縄県糸満市、藤脇正真撮影 玉木さんは、この話を修学旅行生にするといつも声を詰まらせる。「水を飲ませてやれなかった。何度も話していますが慣れることはありません……。これが戦場です」 親きょうだいを亡くした玉木さんは戦後、おじに育てられながら学校を卒業し、旅行会社などで働いた。戦争体験は「苦しみは心の中から消えない」と忘れようとしてきたが、戦後50年の1995年が過ぎた頃から依頼されては講話をするようになった。 沖縄は戦後も戦争と結びついてきた。朝鮮戦争やベトナム戦争を支え、日本復帰後も残った米軍基地は、湾岸戦争やイラク戦争などで拠点になった。 太平洋戦争末期、沖縄は本土…この記事を書いた人滝口信之那覇総局専門・関心分野東日本大震災、沖縄、高校野球関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月22日 (月)日本 チュニジアに4対0で勝利東京でも「匿流」強盗相次ぐ高齢者の就労意欲、高い日本6月21日 (日)小池都知事 給与半減を終了へ成年後見制度を見直す法改正狭小アパート、都心で広がる6月20日 (土)小学校で火災 11人負傷日野町事件、無罪確定へ日本郵便に公金注入へ6月19日 (金)米国とイランの覚書発効妊婦死亡事故 被告に実刑判決ナウマンゾウ絶滅1万年早い?トップニューストップページへ4得点の重み、際立った攻守切り替え…チュニジア戦三つのポイント17:01米イランが協議開始、交渉の「心機一転」なるか 焦点はレバノン情勢22:57家族湯に入浴中の5歳児が行方不明、窓から外へ? 鹿児島の温泉施設23:00旧宮家の男系男子の養子案、「急ぐ必要ない」71% 朝日世論調査22:0190年続く町内会に解散危機 初の女性会長がスリム化で立ち向かう5:00車が通れない津軽半島の「階段国道」 長年姿を変えない理由とは?17:00