テラ・クライシス:米中「てんびん」外交のクック諸島 首相が見据える資源と地経学

Wait 5 sec.

テラ・クライシスインタビュー 八田浩輔宮川裕章毎日新聞 2026/7/1 06:01(最終更新 7/1 06:01) 有料記事 3274文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷インタビューに応じるクック諸島のブラウン首相=東京都千代田区で2026年6月5日、宮本明登撮影 南太平洋の海域に眠る豊富な鉱物資源の権益をめぐり、米国と中国が島しょ国への関与を強めている。 そうした中、2025年に米中双方と海底鉱物資源の開発協力をめぐる協定を相次いで結んだ国がクック諸島だ。 毎日新聞の単独取材に応じたマーク・ブラウン首相は、従来の安全保障観にとどまらない、「地経学」の視座を重視する姿勢を強調した。【聞き手・八田浩輔、宮川裕章】 海底の鉱物資源に世界的な関心が高まっています。各国の動きや思惑を追います 第1回・採掘「立ち止まる」判断 第2回・米国の抜け駆けに切迫感 第3回・中国の触手に島国は 第4回・「レアアース大国」目指す日本=7月2日午前6時公開予定繁栄を拡大する好機 ――クック諸島の経済水域には豊富な海底鉱物資源が存在しています。これらは、自国の経済と安全保障にどのように貢献すると考えますか。 ◆私たちは(ニュージーランドの属領を経て)自治60年を迎えました。かつては農業に大きく依存していましたが、現在は観光業が国内総生産(GDP)の7割以上を占めています。私たちの海域にある重要鉱物は、経済をさらに変革する可能性があります。脱炭素社会への移行に向け、重要鉱物への世界的な需要はさらに高まるでしょう。国の繁栄を拡大する好機です。 ただ、今は探査と研究を進めている段階です。深海でのあらゆる活動が環境にどのような影響を与えるのか、十分かつ明確に理解しなければならないと強く認識しています。深海底の地形や生態系のデータなどの知識基盤を構築しているところです。次の段階に進む前に、私たちが抱える疑問をすべて解決したいと考えています。 ――クック諸島は昨年、海底鉱物資源の開発をめぐって中国、米国と相次いで2国間協力を発表しました。二つの超大国と協力関係を進める狙いは。 ◆私たちにとって重要なのは、開発パートナーとの関係性を多様化させ、特定の一国に依存しないことです。海洋資源の開発で、独占的なアプローチが取られた場合のリスクを理解しています。だからこそ、私たちの海にある重要鉱物に関心を持つ国と、広く関わりたいと考えています。 私たちの考える規制の枠組みは、クック諸島と国民の利益、海洋を守ることを最優先に設計されます。パートナーとのあらゆる取り決めにおいて、資源を持つ国として単に採掘権料を受け取るだけではなく、最終製品に至るバリューチェーンのできるだけ多くの段階で、クック諸島と国民が利益を得られるようにしたいと考えています。 資源国でみられる通常のアプローチとは異なるかもしれません。私たちにとって重要なのは、国民もこの過程に加わることです。ニュージーランドとの結びつき ――中国との協力をめぐり、ニュージーランドから懸念の声も上がりました。 ◆誤解は対話によって乗り越えられると考えています。ニュージーランドは、私たちが中国と(海底鉱物資源の開発を含む)協定を結ぶ前に、十分な協議がなかったとして不満を抱いていました。私たちは十分に協議したと考えていたのです。 その後、ニュージーランドとは防衛・安全保障に関する協定を締結しました。歴史的な結びつきの強いニュージーランドとの関係は単なる形式的な外交関係を上回る家族のようなも…この記事は有料記事です。残り1939文字(全文3274文字) クック諸島 ニュージーランド(NZ)の北東3000キロに位置する南太平洋上の15の島々で構成。統計局によると人口は約1万7000人で、面積は大阪市とほぼ同じ236平方キロ。英国、NZの属領を経て1965年に自治権を獲得。自由連合関係にあるNZに国防の一部を委ねる。日本は2011年に国家承認した。【前の記事】南太平洋の島国に中国が熱視線 「家族」との摩擦生む海底の利益関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>