深掘り2026年7月10日 19時30分有料記事森岡みづほ 大野晴香大阪地裁に入る山岸忍さん=2026年7月10日午後1時19分、大阪市北区、大山貴世撮影 裁判官が自ら刑事裁判を開く「付審判」に、史上初めて検察官が被告として出廷した。大阪地検特捜部の捜査で、取り調べ相手を「検察なめんな」などと威圧したとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた田渕大輔被告(54)=現東京高検。追及するのも、守るのもプロの刑事弁護人という構図のもと、浮かび上がったのは検察組織の抱える問題だった。 検察がいったん不起訴にした事件である以上、検察官に有罪立証をさせるのは適切ではなく、付審判では裁判所の依頼で弁護士会が「検察官役」の指定弁護士を選ぶ。 今回は大阪弁護士会の新旧の刑事弁護委員長ら3人が担い、検察幹部らのべ数十人から事情を聴き、「(田渕被告の取り調べに)度を越した厳しさはない」などの供述を記録した。 閉廷後、指定弁護士の山口昌之弁護士は、今回の取り調べは「検察庁全体の問題だと考えている」と話した。「取り調べの録音・録画や(チェック役の)総括審査検察官の制度が導入されても、本質は変わらなかった」 次回の公判では録画映像の一部を放映し、取り調べで相手を不当に虐げる「陵虐性」を立証していくとした。「今後の分水嶺となる」 一方の田渕被告の弁護人は、同じく大阪で刑事弁護委員長を務めた森直也氏がついた。検察と対峙(たいじ)し、取り調べの録音・録画制度の導入を強く訴えてきた人物だ。 森氏は閉廷後の会見で、この裁判が「今後の取り調べにおいて分水嶺(ぶんすいれい)になる」としつつ、検察組織の問題について問われると「個人の立場と弁護人の立場は違う」と論評は避けた。 弁護方針については「取り調べが不適正といっても濃淡があり、犯罪はその最高に位置する。『陵虐』にあたるかは厳格に解されなければならない」と主張。暴言が取り調べの一部に過ぎないなどと訴えるとした。 特捜部に逮捕・起訴されて無…この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録この記事を書いた人森岡みづほ大阪社会部|災害担当専門・関心分野人の暮らし、国際報道、ジェンダー大野晴香ネットワーク報道本部(大阪)専門・関心分野ひと、裁判、データジャーナリズム、動物園関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月10日 (金)長期金利、一時2.9%に上昇ガザ停戦後の死者1000人超ジャンプ発売前に付録転売7月9日 (木)大谷翔平 メジャー通算300号情報教育の授業、大幅拡充へノルディック複合、五輪除外7月8日 (水)静岡県知事がリニア着工容認海外で臓器移植あっせんか「ポケモン空港」が開港7月7日 (火)米選手の出場停止、1年猶予にはやぶさ2、小惑星観測に成功サイバー攻撃か、高校生逮捕トップニューストップページへ「本当に悪いやつ」特捜部が固執した末 検事の暴言「検察なめんな」16:00有罪揺るがす証拠、5人の検察官が把握も開示せず 福井事件で報告書15:46独自病歴もいつのまにか誰かの手に? 個人情報保護法の改正に渦巻く懸念15:00各国首脳に拳銃プレゼント トルコ大統領、NATOサミット記念品で17:38EU、インスタの中毒性は「違法」 「無限スクロール」の無効化要求19:15関西の名物番組「ありがとう浜村淳です」放送終了へ MBSラジオ17:00