クラシックBravo!インタビュー 最上聡毎日新聞 2026/7/9 10:00(最終更新 7/9 10:00) 有料記事 2489文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷チェリストの宮田大さん=大阪市北区で2026年3月31日、最上聡撮影 チェリストの宮田大さんがふと口にした。 「まだ邪念が残っているなって、話していて今、思いました」 40歳を迎え、目指す音楽家像を尋ねた際のことだった。 率直な言葉とも、戸惑いとも受け取れる自己分析――。 かっこよく弾きたい。 ここは泣いてほしい。 聴衆に「舞台でひょう変しますね」と言われたい。 そぎ落としたつもりでも、なかなか捨てきれない演奏家としての邪念。 宮田さんは今、邪念を乗り越えた先にある音楽を突き詰めようとしている。美しいものは美しいままに 3歳でチェロを始め、倉田澄子さん、フランス・ヘルメルソンさんらに師事。スイスのジュネーブ音楽院、ドイツのクロンベルク・アカデミーで研さんを積んだ。 2009年、23歳で若手の登竜門、ロストロポービッチ国際チェロコンクールを日本人で初めて制し、国内外のオーケストラや演奏家と共演を重ねている。 若くして才能が花開いた宮田さんには忘れられない言葉がある。 「美しいものは美しいんだから、そのまま弾けばいいんだよ」 ジュネーブ時代、弦楽四重奏を学んだバイオリニストで指揮者のガボール・タカーチ・ナジさんの言葉だ。 一つ一つの音をそのまま弾く。 簡単なようだが、邪念があると難しい。 「40歳になったらできるかなと思っていましたが、まだできていません。でも、今の自分を理解できているというだけでも、少しは前に進めているのかなと感じています」コラボレーションで学んだ「間」 宮田さんの30代は、クラシックの枠を超えたコラボレーションに彩られていた。 津軽三味線、箏、文楽、琉球舞踊――。 和楽器の音の出し方に接したり、「間」の大切さを学んだりした経験は、自身の演奏に大きな影響をもたらした。 例えば文楽の人形遣い、桐竹勘十郎さんとの共演。 人形は動きが止まっているときでも、わずかに手が震えるなどして「生きている」ことを表現する。 勘十郎さんの動かす小野小町の人形に見入っていると、休符は単なる「音のない時間」ではなく、音楽が続いている時間なのだと実感した。 琉球舞踊家との共演では、1枚のスカーフが椅子に掛けられているだけで人が存在しているように見えた。 舞踊家が立ち尽くしているだけで、物語を生み出す表現力に衝撃を受けた。 「一つ一つの所作に意味があり、美しかった。音楽も作曲家が意味を持って一つ一つの音を書いているのだから、意味をしっかりと感じて演奏しようと思いました」40年分の「自己紹介」 スポンジが水を吸収するように、さまざまな学びを得た宮田さん。 だが、吸い続けるだけでは…この記事は有料記事です。残り1422文字(全文2489文字)【前の記事】鍵盤の上のパ・ド・ドゥ ピアニスト菊池洋子さんが奏でるバレエ関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>