新種の甲殻類を発見 北海道教育大の研究者「祖母との約束果たせた」

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朝日新聞記事2026年9月18日 15時00分山本智之新種の甲殻類「チヨコバン」=川西亮太・北海道教育大准教授提供 魚の尾にしがみついて暮らす新種の甲殻類を、北海道教育大の川西亮太准教授(水域生物学)が発見した。体つきが「小判」のように平たい種類で、「チヨコバン」と命名した。チヨは、祖母の名前にちなんだものという。 この甲殻類は「ウオノエ類」の一種。水族館で人気のダイオウグソクムシなどとともに、等脚目というグループに属している。 全長は3センチ前後。食用魚のシログチやシロギスに寄生し、尾の部分に付着して暮らしている。 祖母の千代子さんは、大阪府内に住んでいた。川西さんが小学生のころ、一緒になって川で魚取りをしたり、水族館に連れて行ってくれたりした。生物に興味を持つきっかけの一つになったという。川西亮太・北海道教育大准教授=2026年9月5日午後3時9分、北海道釧路市、山本智之撮影 生物学の研究者になり、祖母に会った際に「最近はウオノエ類の研究をしているよ」と話した。すると、「それなら大阪湾でとれるシログチの尾に付いている」と教えてくれた。 今回、新種と判明したウオノエ類のことだった。 「こんど魚屋さんへ行って、探してみよう」。そんな約束を交わした。しかし、実現しないまま、祖母は約8年前に病気で亡くなった。 川西さんは、祖母からの情報をもとに、地元の研究者にも協力してもらって大阪湾の標本を入手。周辺の淡路島沖や徳島沖からも標本を集めた。 ウオノエ類はこれまでに世界で380種以上、日本国内だけで40種以上が報告されている。しかし、集めた標本の体のつくりを詳しく調べたところ、既知のどの種にもあてはまらなかった。 新種として記載する論文が9月3日、日本動物分類学会の英文誌に掲載された。 川西さんは「祖母との約束を無事に果たすことができて、ほっとした。今後もウオノエ類の分類や生態の研究を進め、海の生物多様性を明らかにしていきたい」と話す。 ウオノエ類は魚に寄生する習性があるが、実際に発見できる確率は意外に低いという。 川西さんは「ウオノエ類は、研究者が狙って採集しようとしても、なかなか難しい。趣味で釣りをしたり、魚を買ったりした一般の人にも、ぜひ発見に協力してもらいたい」と話す。 ウオノエ類の画像や、どんな魚に付着していたかなどの情報提供は、X(旧ツイッター)のアカウント「@kawa_noe」まで。【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人山本智之専任記者<海洋生物・水産>、釧路支局長専門・関心分野海洋生物、地球環境関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月18日 (金)第2次高市改造内閣が発足FRB、3年2カ月ぶり利上げ決定アンダーパス規制15カ所追加9月17日 (木)男女平等、日本は117位自民党の新執行部が発足100歳以上、初の10万人超え9月16日 (水)石井準一参院幹事長が交代へ基準地価1.5%上昇消費減税の大綱を閣議決定9月15日 (火)中部電力の社長と会長 辞任へAI開発「遅らせるべきだ」富士山のヘリ救助 有料化へトップニューストップページへauじぶん銀、住宅ローン金利を0.6%幅上げ 日銀利上げ2回反映15:22八重洲2人死亡事故 計算ミスで鉄骨落下か、大林組社員2人書類送検14:00チャールズ英国王の母校、日本進出 学費800万円、生徒は各国から13:00高市首相の「悲願」の先に、国家像は 支え合う税の使命から逃げずに11:00東京都がポイ捨て禁止の条例検討 ごみ散乱深刻、罰則・過料も議論へ14:04旧ジャニーズスタッフの性加害証言 記者との5時間、取材応じた理由15:00