早明浦ダム迫る貯水率0% 過酷な「平六渇水」経て造られた水源の力

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2026年9月17日 8時00分有料記事渡辺杏果8月26日時点の早明浦ダムの様子。普段は沈んでいる旧大川村役場が、3階建ての2階部分まで姿を現していた 「四国の水がめ」と呼ばれる早明浦ダム(高知県)の貯水率が18年ぶりの0%になりうると予想されている。 早明浦ダムを重要な水源とする香川県は、かつて渇水時に過酷な断水を経験したが、現在は一部での減圧給水にとどまる。 「命の水」をめぐる四国の開発史をたどった。 1994(平成6)年の夏、香川県民は水不足にあえいでいた。梅雨にほとんど雨が降らず、猛暑が続き、のちに「平六(ヘイロク)渇水」と呼ばれた。 県内の山間部を除いて大半で断水となり、高松市民は7月中旬から1カ月間、1日19時間の断水をしのいだ。水道が使えるのは午後4時からの5時間だけ。当時の朝日新聞は渇水対策に腐心する姿を連日伝えている。 市民は飲料水を求めて徳島県まで買い出しに行き、市は小学校に給水所を設置したり、下水処理水をトイレ用に開放したり。県内で農業用水も制限されたため、水を奪い合わないよう徹夜でため池の見張り番をし、果てには雨乞い踊りもしたという。断水が続いていた1994年8月8日の朝日新聞香川版。知事選の告示を前に県政の課題として「香川用水頼み目算崩れる」などと報じた 早明浦ダムは75年に運用を開始しており、19時間断水が始まった日の香川版は貯水率16.3%と報じている。ダムの貯水率減少の影響は生活にそのまま表れた時代だった。 温暖少雨の瀬戸内海式気候に属し、古くから渇水に悩まされてきた香川。県土面積に対する密度で全国1位となる約1万2千カ所のため池が、その歴史を物語る。 吉野川の上流域にある早明浦ダムは、「利水」と「治水」の両方を担う多目的ダムで、63年に建設省(現国土交通省)が建設事業を始めた。 四国の水不足解消(利水)と、利根川、筑後川と並び、日本の暴れ川3兄弟として知られ、流域に繰り返し洪水被害をもたらした吉野川(別名・四国三郎)の治水を目的にした多目的ダムだ。独立行政法人「水資源機構」の前身組織である「水資源開発公団」が建設省から工事を引き継いだ。 建設予定地の高知県大川村で…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人渡辺杏果高松総局|県政、高松市、東讃、離島専門・関心分野街、司法関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月17日 (木)男女平等、日本は117位自民党の新執行部が発足100歳以上、初の10万人超え9月16日 (水)石井準一参院幹事長が交代へ基準地価1.5%上昇消費減税の大綱を閣議決定9月15日 (火)中部電力の社長と会長 辞任へAI開発「遅らせるべきだ」富士山のヘリ救助 有料化へ9月14日 (月)新顔・古謝玄太氏 沖縄知事に待機児童が9年ぶりに増加首都圏新築マンション1.6億円トップニューストップページへ市場へのメッセージは? 高市改造内閣、財政悪化の懸念払拭なるか6:00「ポスト高市」留任目立つ人事の意味 ベテラン議員が語る首相の思惑21:50FRBはなぜ利上げしたのか 日本への影響は 今後のポイントを解説7:01ドジャースがきょうにも地区優勝、大谷翔平が不在でもマジック「1」7:48トランプ氏長男の豪華結婚式 プーチン氏に近いロシア富豪が資金提供6:30ジェンダーギャップ117位 「女性だけの問題ではない」理由とは7:00