機械やのに、いのち感じた 名前をつけたMRの犬と向き合う授業​‌

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朝日新聞記事現場から2026年9月18日 7時00分有料記事佐藤慈子 「かわいい!」「ジャンプした」 子どもたちは夢中で犬を追いかける。 だが、その犬には触れることができない。夢中になってゴーグル越しに見える犬を呼ぶ=2025年12月12日、大阪府池田市、佐藤慈子撮影 犬が見えているのは、子どもたちが付けたゴーグルの中だ。MR(複合現実)の技術が犬を映し出している。 2分後、ゴーグルを外した子どもが興奮さめやらぬ様子でつぶやいた。 「機械やけど機械ちゃうな」 大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校で2025年12月、「いのちの授業」が開かれた。 考案したのは、奈良学園大の西江なお子准教授(人間教育学部)。動物を通して命をみつめ、自分や他者の命を尊重する心を育むことを目的としている。ゴーグルの中で見えている犬に向かって手をたたきながら呼ぶ子どもたちと西江なお子さん=2025年12月12日、大阪府池田市、佐藤慈子撮影ゴーグル越しに見える犬を触る様子を隣に座る子どもたちが観察して記録する。見えている人はどんな気持ちだろう? その様子を見て自分はどう思ったか。想像力を育む時間だ=2025年12月12日、大阪府池田市、佐藤慈子撮影人を評価しない動物たち 西江さんがこの授業を考えた原点は幼稚園、小学校で計22年間、教諭を務めていたころにさかのぼる。 年々、増加傾向にある子どもの自殺者。自分や相手の気持ちを想像することが難しい子どもたちに、いのちの大切さをどう伝えればよいのか。悩み続けた末、授業を届ける側になろうと大学院に進学した。 そこで出会ったのが、動物との関わりを教育に生かす「動物介在教育」だった。 なぜ動物なのか。それは「動物は言葉を話さず、評価しないから」だという。 人は評価されない環境に安心感を抱く。西江さんは「その安心感が、ありのままの自分を出せて、目の前のいのちに純粋に向き合えるのです」と話す。 授業で使ったのは、MR技術で再現した犬「いつでもワンちゃん」。 デジタル技術で新しい医療サービスを展開する「レメディ・アンド・カンパニー」(東京都港区)が製作した。もともとは高齢者施設向けのアニマルセラピーサービスだが、教育現場での活用について共同研究も進められている。【動画】ゴーグル越しに見えるMR映像の犬=レメディ・アンド・カンパニー提供 本来なら生きた動物に触れる機会を設けたい。しかし、アレルギーの問題やけがのリスクを考えて、MRの犬を選んだ。機械の犬に、心を感じる? とはいえ、MRの犬とふれ合うだけでは「いのちの授業」にはならない。 「可愛かった」体験で終わら…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人佐藤慈子大阪社会部専門・関心分野子ども・自然・動物・食・福祉・和文化・芸術など関連トピック・ジャンル関連ニュースこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月18日 (金)第2次高市改造内閣が発足FRB、3年2カ月ぶり利上げ決定アンダーパス規制15カ所追加9月17日 (木)男女平等、日本は117位自民党の新執行部が発足100歳以上、初の10万人超え9月16日 (水)石井準一参院幹事長が交代へ基準地価1.5%上昇消費減税の大綱を閣議決定9月15日 (火)中部電力の社長と会長 辞任へAI開発「遅らせるべきだ」富士山のヘリ救助 有料化へトップニューストップページへ裏金関与議員の初入閣「首相の任命責任問われる」 野党、追及の姿勢6:00「裸写真をさらす」脅されて盗撮した、のに 調書に書いてもらえない6:00日産、新型スカイラインを12月に発表へ 社長「日産復活の象徴に」6:00「船が沈没、4人転落」と北朝鮮から通報 救助の3人中1人心肺停止23:40ドジャースが大勝で祝杯 地区5連覇、不振のタッカーを支えた言葉4:41生と死のはざまから見る風景とは 宗教学者の山折哲雄さんに聞く5:00