深掘り2026年9月20日 5時00分有料記事米田優人渡部保夫氏がまとめた調査官報告書この記事のポイント①最高裁の議論を補佐する調査官の報告書が見つかった②起訴は無効か?議論をリードした裁判官は③識者は「本来は公文書。後世でアクセスできるようにすべきだ」 水俣病患者の男性が原因企業「チッソ」社員への傷害罪に問われた裁判で、1980年の最高裁の決定は、男性の起訴を無効とした東京高裁の結論を支持した。この決定を担った5人の裁判官の議論を補佐するために「調査官」がまとめていた報告書が、見つかった。 異例の判断の裏に何があったのか。公になるのが極めて異例の調査官報告書や関係資料を分析した研究者は、裁判官たちの「ギリギリの攻防」があったとみる。 最高裁の大半の事件は、裁判官が5人ずつ所属する三つの小法廷が結論を出す。この決定を出した第一小法廷は、藤崎万里(裁判長、行政官出身)▽団藤重光(学者出身)▽本山亨(弁護士出身)▽中村治朗(裁判官出身)▽谷口正孝(同)――の5氏だった。 最高裁裁判官が審議する際に「前さばき」をするのが調査官だ。事件の事実関係や過去の裁判例、学説を調べて報告書にまとめ、考えうる判断の方向性も示す。 この事件で調査官を務めた渡部保夫氏は報告書で、地高裁の裁判例や学者約20人の意見などを検討。検察官の起訴が乱用にあたる場合がありうるとする「積極説」を主張した。 第一小法廷は、乱用が「ありうる」と認めたものの、男性の起訴は乱用とはいえないと指摘。ただ、処罰しないことは著しい不正義ではないとして、高裁による公訴棄却の判断を追認した。この結論には5人の裁判官のうち3人が賛同し、2人は反対していた。刑事法の大家、団藤重光氏が動いた 報告書を見つけた成城大の指…【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちらこの記事を書いた人米田優人東京社会部|最高裁専門・関心分野司法、刑事政策、消費者問題関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ9月20日 (日)アジア大会が愛知で開幕今夏、史上5番目の暑さ巨大IT規制「改善進まず」9月19日 (土)日銀、政策金利1.25%に新米が去年の古米より安い中国の若者失業率が最悪水準9月18日 (金)第2次高市改造内閣が発足FRB、3年2カ月ぶり利上げ決定アンダーパス規制15カ所追加9月17日 (木)男女平等、日本は117位自民党の新執行部が発足100歳以上、初の10万人超えトップニューストップページへ愛知・名古屋アジア大会が開幕 45の国・地域が参加、過去最大級18:05交番で血を流す男性巡査見つかる、意識不明 拳銃で自殺図ったか23:00台風25号、21日夕以降に関東接近か 東京ゲームショウ最終日中止22:16フーシ、サウジ首都攻撃認める 空港近くで燃料タンク炎上、爆発音も3:52高市氏に感じる男社会への諦めとしたたかさ ガラスの天井破った先は16:00天皇陵示す「八角形」の痕跡、写真で明らかに 宮内庁への開示請求で6:02