強迫性障害に苦しみ不登校に 「神の罰」おびえ続けた作家の青春

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毎日新聞 2026/7/4 17:00(最終更新 7/4 17:00) 有料記事 3686文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ノンフィクション作家の澤宮優さん=東京都千代田区で2026年5月25日、小林努撮影 「陰のヒーロー」にスポットを当てた数々のノンフィクションで知られる作家、澤宮優さん(62)は、たびたび理不尽な考えに頭を埋め尽くされ、苦しんできた。高校に通えなくなった澤宮さんの支えになったものとは――。【聞き手・小松やしほ】おもちゃを「捨てる」と脅され “罰当たり”なことを考えては「そんなひどいことを思ってごめんなさい」と天に謝る――。 中学生のころ、僕の頭をこうした思考が支配しました。そのうち人と接することが怖くなり、自分を「ダメな人間」だと責めるようになりました。 高校生の時、学校に通えなくなりました。いま思い返すと、これは一種の強迫性障害の症状でしょう。当時、病気だとは思いもせず、治療を受けることもありませんでした。 僕の場合、個人的な気質と、環境によるストレスが合わさって症状が出たと言えそうです。 生まれ育ったのは熊本県八代市。実家はお菓子や日用品を扱う雑貨店でした。祖父母と両親、弟の6人家族。弟とは年子だったので、僕は1歳になるかならないかのころからおふくろから離され、祖母の隣で寝かされていました。 祖母は強権的で感情的になることがありました。自分が嫌いだからと肉は食べさせてもらえず、ご飯もおかゆみたいな軟らかいものばかり。 大事なおもちゃを「捨てる」と脅され、手を上げられることもあった。母はもちろん、祖父や父も祖母の言いなりで何もしてはくれませんでした。父の奇行 強まる強迫観念 おやじは奇行の目立つ人でした。夏になると、パンツ一枚で単車に乗って配達に出かけたり、線路の傍らで走る電車に向かって毎朝立ち小便したり。 地域でも目立つ存在でした。近所の子どもだけでなく、大人までもが僕をおやじのあだ名で呼びました。 思春期にさしかかろうとするころ、好きな女の子や自分より年下の子どもから笑われるのは、やはりつらかったですね。 こうしたことが続くと、防衛本能が強くなるのでしょうか。小学5年生のころから「みんな敵だ」と思うようになり、他人を信じられなくなりました。 強迫性障害の症状が出始めたのはこのころです。 それでも何とか小学校を卒業できたのは考古学が好きだったから。興味を持ったきっかけは、6年生の時に授業で見せられた古墳の写真でした。先生の専門書に背を押され おやじに連れられ、行ったことのある古墳だったのです。当時の担任は理解ある先生で、僕が考古学に関心を持っていることを知ると、専門書を貸してくれ、見た古墳は記録するようアドバイスしてくれました。 おかげで将来、考古学で身を立てようと勉強に励むことができました。いまこうして物書きとしてやっているのは、先生のおかげです。 長じてから、おやじのことがどうしても気になって、医師に相談したことがあります。「発達障害ではないか」と言われ、ふに落ちました。 それまでいくら注意しても聞いてくれない、直してくれない。恨みに思っていましたが、そういう「特性」なのだと知れば、仕方がないと思えました。 自分なりに納得のいく答えが出たと思っています。「神様からの罰」を恐れる日々 小学5年生で発症した強迫性障害の症状は、中学に入ってさらにひどくなりました。 一番苦しんだのは「神罰恐怖」です。 神罰恐怖は、良くないことを考えては、神様から罰が下るのではないかと過剰に恐れ、不安に支配される状態です。 中学で入ったソフトテニス部の練習場近くに火葬場がありました。煙突から煙が上がっているのが見えると、もうダメです。…この記事は有料記事です。残り2243文字(全文3686文字)あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>